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食べたい
まちなかは老舗の蕎麦屋さんが暖簾を守っています。
1881(明治14)年創業の「大川屋本店」は登録商標になっている「絹おろしそば」が名物。製糸工場で働いていた工女さんが命名したそうです。ミニサイズもあり、もりとカレーうどんを2つ味わえます。
「結城屋本店」は3年後の1884(明治17)年に暖簾を掲げました。看板に「そば屋で一杯」とあるようにつまみが豊富。カツ丼のタレで味付けした玉子焼きが絶品です。〆はそばもいいけど、ラーメンもね。
中央通りにある「東郷」は1909(明治42)年の創業。老舗ながら革新的なメニューも多くあります。これからの季節は塩味の「塩たぬき」、月見、たぬき、きつねを合体した「十三夜」がいいかも。
「生そば 近留」は1920(大正9)年の前橋の地図に出てきます。創業はその前ですね。北海道産の玄ソバを石臼で挽き、打ちたて、茹でたての三たてを提供。天ぷらは1個80円から、揚げたてをいただけます。
中央前橋駅近くの「美やこ」も創業は不詳ながら、馬車鉄道が走っていた明治時代にはありました。550円からある定食が人気ですが、実は手打ちの蕎麦、うどんの隠れた名店。極細の蕎麦は信州産です。
隠れ家のような存在がスズラン前橋にある「山故郷(やまざと)」。ボッチ盛りの戸隠蕎麦が食べられるのは前橋市内でここだけでしょう。出汁に梅干しを入れて煮た「香梅」もあまり見かけません。お試しを。
蕎麦界のイノベーター出現
変わり蕎麦は2軒あります。
「蕎麦とラー油」はラー油入りの冷たい汁で食べます。太い蕎麦の上には茹でた豚バラ肉、さらしネギ、刻み海苔、ゴマがたっぷり。揚げ玉、生卵、ニンニクチップを加えると、よりジャンキーになります。
「亀甲(きっこう)」は蕎麦を頼むと、ニラキムチの入った壺を持って来てくれます。そのままでも美味しいのですが、キムチを入れると江戸蕎麦が韓国蕎麦に変身。夜遅くまで営業しているのもうれしいです。
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