台湾料理 天和
役満級の激辛刀削麺

やられちゃったな。そういえば店名は麻雀の役満か。配牌時点で親が上がってしまい、子は何も手を出せない奇跡的な役だ。配膳されて頭に浮かびました。

頼んだのは「本格激辛四川刀削麺」。16種類ある刀削麵のメニューの１番最初にありました。注文すると、「すごい辛いヨ。大丈夫？」と中国人の女性店員さん。望むところじゃないですか。「はい、大丈夫ヨ」とつられて中国語訛りで答えました。

厨房では中国語が激しく飛び交い、鍋を振るう音が響いてきます。すぐに出来上がるのが「台湾料理」を名乗る店のいいところ。「お待たせネ」

待ってました。って、すごいのが来ましたよ。血の池のような真っ赤なスープに唐辛子が何本浮いているんだろう。目が痛くなりそう。

スープを一口。むせてしまい、危なく戻しそうになるのを我慢します。か、辛い。痺れはそれほどでもないけど、とにかく辛い。

お目当ての刀削麺は硬めの茹で加減でモチモチ。これは旨い。噛み応えがあり、旨みも感じます。

具は大きめの豚挽肉とモヤシ、ニラ。モヤシも真っ赤。ニラだけ頑張っています。誤って焼き餃子を落としてしまいましたが、結構いい具になりました。

汗がだらしなく顔中から噴き出してきますが、慣れてくると辛さに隠れた奥深い味を感じられます。フーフーいいながら何とか完食。ごちそうさまでした。

「大丈夫だった？」。会計時に声を掛ける店員さん。「すごく、美味しかったヨ」。見栄を張ったのは見透かされたようで、「クスッ」と笑っていました。