横綱うどん上泉店
「横綱」に挑む「年寄」

店名にもなっている看板メニューの「横綱うどん」。麺が３玉入っているとか。無謀にも挑戦しました。現役を退いた「年寄」が。ネタのために。こういうのを「年寄の冷や水」というのでしょうか。

「お好きな天ぷらを３個お取りください」。店主の飯島一也さんが声を掛けてくれました。よかった。天ぷらはうどんと一緒に丼に入ってくると思っていたので。別皿なら衣がどろどろ溶け出すことなく、好きなタイミングで食べられますね。

で、でかい。大盛り、特盛りの上を行きますか。ワカメと茹でたキャベツ、モヤシ、ニンジン入り。前橋で一、二を争う極太のうどんに威圧感を覚えます。

まずは、そのまま。１週間寝かせたカエシと出汁を合わせる汁は力強く、うどんに負けていません。具がいい緩衝材となっています。

天ぷらは６種類ほど揚げ立てがありました。選んだのは半熟卵、チクワとかき揚げ。卵は醤油を付けてそのままいただきます。黄身がとろーり溶けて美味。

３分の１ほどうどんを食べたらチクワ天を汁に入れます。まだまだ余裕ですね。

さらに残り３分の１になったところでかき揚げを投入します。具はネギとタマネギ。このシンプルさがいい。最初はサクッとしていたのが溶けていき、油が汁にコクを与えてくれます。美味しい。けどきつい。

「漢（おとこ）だろ」。箱根駅伝名物のあの監督の檄が聞こえてきたような気がします。七味をこれでもかというまで振り掛け、「談合坂」を越えました。さあ、ラストスパート。うどんを平らげ、汁も残さず飲み干しました。感激のゴールです。