gourmet

食べたい

56レせいはん(せいはんごろく)
一仕事で俄然旨くなる旬の味

2023.07.07

初夏を楽しむ稚鮎の天ぷら

旬の素材にひと手間かけて、より美味しく食べさせてくれる居酒屋さん。「真剣だと知恵が出る」と家臣に言い聞かせた武田信玄の『正範語録』を屋号にした店主、小野裕嗣さんの意気込みが伝わります。

3人で予約、刺身の盛り合わせだけ頼んでおきました。他はボードに書かれたお薦めから選びます。

生ビールで乾杯。3種盛りのお通しをいただきます。軽く焼いたタラコが一番よかったかな。

ドンペリにしようと思ったのですが3万5000円でしたので10分の1のカバを注文しました。スペインのスパークリングワイン。夏は泡がいいですね。白ですから、魚を中心にメニューを構成します。

▲旬の魚の盛り合わせ。どれも仕事しています

刺身はマグロ、真鯛、ヒラメ、イサキ、メバルと生ダコの6点盛り。真鯛は皮目を焼いた焼き霜降り、ヒラメは昆布締め、生ダコは軽く炙っています。

続いては稚鮎とアスパラガスの天ぷら。岩塩とレモンをかけていただきます。稚鮎の爽やかな香り。初夏にぴったりですね。

栃尾揚げの含ませ炙りは出汁で煮たお揚げを焼いています。家では焼いてから醤油をかけますが、全然旨さが違う。これは真似できそう。

▲稚鮎の方が成長した鮎より好きです

▲花ガツオがダンスをしているように揺れています

イカ、サバも劇的に進化

魚料理が続きます。スルメイカのガーリックジンジャーは肝が入っていて濃厚な旨みの三重奏。カバがガバガバ進みます。

▲ニンニク、ショウガと肝で濃厚な味に

▲おろしとレモンをかけて塩辛さを中和させます

サバのぬか漬け炙りは若狭の名物「へしこ」です。塩辛さの中に発酵による旨みを感じます。日本酒のアテに最高でしょう。

〆に温かいご飯にへしこを乗せ、出汁をかけてお茶漬けにするのもいいかなと思いましたが、もう満腹。ご馳走さまでした。

▲真剣勝負で自身の戦場である厨房に入る小野さん

店舗情報

56レせいはん(せいはんごろく)

お問合せはこちら
027-210-2040
住所 前橋市千代田町4-15-2
営業時間 11 時30分~14時30分、17時30分~22時45分
定休日 日曜、祝日、第1、第3土曜