gourmet
食べたい
守り続け、進化する「命」
「30分ほどいただきますが、よろしいですか」。うな重をお願いすると、必ずこう確認されます。
毎朝、活きたウナギを裂き、旨みを逃がさぬよう注文を受けてから蒸し始めます。蒸し上がったら、仕上げの焼きに。タレを付けては焼くことを3回繰り返して出来上がりです。
さあ、お重が届きました。一尾半が入った特上にしました。贅沢でしょ。
蓋を開ける瞬間、自然と笑顔が広がります。食欲を誘ういい匂い。いい艶していますね。
うなぎは身がふっくらして、しかし、しっかり歯応えを感じます。時間をかけて育てた鹿児島県産のウナギを指定しているそうです。
タレは洗練されています。タレの入った小瓶がありますので、濃いめが好きな人は追い掛けできます。ご飯に少しだけ掛けました。
改革挑み老舗の暖簾守る
創業は元治年間(1864~65)。一世紀半になります。8代目の福島享さんは修業を終え、家を継いで14年。老舗の暖簾をただ守るだけでなく、改革を挑み続けています。
銀座通りに並ぶ店頭に大きく掲げた「矢内」のロゴも「めぶく。」前橋を意識して、デザインを一新しました。メニューも変えています。
そして、鰻屋の命とも言うべきタレも躊躇なく手を加えています。創業以来、継ぎ足すことで奥深さを守りつつ、調味料や配合を変えています。「先代に比べ、甘さが控えめになりましたが、それでいてウナギの力強さを受け止める味にしたい」。日々研究を重ね、進化を続けています。
店舗情報
矢内
- お問合せはこちら
- 027-231-3768
住所 | 前橋市千代田町4-13-1 |
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営業時間 | 11時30分~14時、17時30分~21時 |
定休日 | 日曜(夏季は営業、予約も受け付け) |
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