【聞きたい山井太会長5▶︎】赤城山×スノーピーク（番外編）
スノーピーク本社は地方創生のモデル

スノーピークは新潟県三条市の本社敷地を5万坪から15万坪に拡張、5月に温浴施設や宿泊施設を備えた複合型リゾート施設「FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS（フィールド・スイート・スパ・ヘッドクォーターズ）」を開業した。すでに本社に併設してオートキャンプを楽しめるキャンプフィールドやスノーピークの製品がそろう直営ストア、登山や初期のオートキャンプの世界を感じられるミュージアムがあり、「衣食住働遊」すベてが詰まった空間へと進化している。

スノーピークの本社は小高い丘陵地にある。新たに誕生した複合型リゾートは建築家、隈研吾氏が設計を担当した。地上１階、地下１階。周囲の風景に溶け込むように隆起した屋根が特徴的。天井にはナラの薪２万本を使っている。

栗ケ岳の眺望を楽しめる開放的な温浴施設は内湯、露天風呂とサウナを備えている。弱アルカリ性の温泉は刺激の少ない優しい湯で美肌効果が高いとされる。サウナは焚火を囲むような構造。水風呂や外気で火照った体を冷やすスペースもある。

宿泊施設はヴィラ棟が2タイプ3とモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」があり、キャンプより気軽に「野遊び」を体験できる。

ヴィラ棟のスイートルームは100平方㍍あり、内湯や露天風呂も付いている贅沢な造り。住箱は5 棟。景色を借景のように切り取れる窓がある。

レストランはミシュラン三ツ星の「神楽坂 石かわ」の石川秀樹氏が監修、地元や佐渡近海の豊富な食材を使った創作料理を提供する。