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「かきごおり」絵本原画でひんやり 
8月28日までフリッツ・アートセンター

2022.07.29

「かきごおり」絵本原画でひんやり 
8月28日までフリッツ・アートセンター

大きなかきごおり。ゴリラやキリン、リスなどいろんな動物が食べにきて……。絵本「かきごおり」(講談社)の原画展が8月28日まで、前橋市敷島町のフリッツ・アートセンターで開かれている。この猛暑。動物たちもたまらず、かき氷を食べたくなるのかも。(取材/阿部奈穂子)

優しい絵とリズミカルな言葉

絵本「かきごおり」は石津ちひろさんが文、植垣歩子さんが絵を担当し、講談社から7月1日に発行された。フリッツ・アートセンターのギャラリーにはすべてのページの原画が展示され、それぞれに文章も添えられている。

初めのページは大きなかきごおりの絵。「はちみつと メープルシロップが たっぷり かかった とびきり でっかい かきごおり」と書かれている。次はカラスが食べに来た絵に「カァ~ カァ~ あつカァ~ ぱさぱさ ぱさぱさ はばたいて からすが やってくる」。続いて、キツネ、ゴリラなどいろいろな動物が登場し、最後は「なるほど」と感心する落ちが待っている。

▲パステルカラーが可愛らしい

色鉛筆を使い優しいタッチで描かれた絵とリズミカルで楽しい言葉。順番に見ていくと、まるで絵本の世界に入り込んでしまったような気持ちになる。

「日本各地からたくさんの方がお見えになっています。お子さんにせがまれて何周も見て回る親子連れも――。冷房の利いた館内で涼み、かきごおりの原画を見て涼む。ひんやり効果抜群です」とフリッツ・アートセンター、代表の小見純一さん。

▲コの字型に表紙から裏表紙までが展示されている

石津さんは1953年、愛媛県生まれ。絵本作家、詩人、翻訳家として活躍。「なぞなぞのたび」(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、「あしたうちにねこがくるの」(講談社)で日本絵本賞、「あしたのあたしはあたらしいあたし」(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞している。

植垣さんは1978年、神奈川県生まれ。 和光大学芸術学科日本画専攻を卒業し、 2002年には「第3回ピンポイント絵本コンペ」優秀賞受賞。

▲作者の限定サイン本も販売

問合せ先・会場

フリッツ・アートセンター

お問合せはこちら
027-235-8989
住所 前橋市敷島町240-28
営業時間 11時~18時
定休日 火曜
入館料 無料