赤城南麓に新グランピング施設
３月23日開業、天然温泉付き

冷たい北風が吹く日となったが、ドームテントの中は陽光が差し込みぽっかぽか。ふかふかのベッド、ゆったりしたソファに優雅なハンギングチェア。半露天の風呂は温泉がかけ流しになっている。自然の中で快適な空間でアウトドアライフを満喫できそうだ。

赤城グランピングヴィレッジは荻窪公園内にある日帰り温泉「あいのやまの湯」の西側にある2500平方㍍。温泉の指定管理者であるコーエィ（前橋市上小出町、関口典明社長）が前橋市の民間活力導入事業（PFI）の事業者に認定され整備、管理・運営する。

ペットを同伴できるテントはプライベートドッグランが付いている。２階展望デッキ付きのスイートドームからは前橋市街地の夜景を一望できる。

全棟にトイレ、洗面、シャワー、個室風呂とバーベキュー施設を設置する。温泉はあいのやまの湯から引き、あいのやまの湯も利用できる。

料金は素泊まりで１人1万6800円から、１泊２食付きで２万4300円から。素泊まりの場合、道の駅にある農産物直売所「味菜」で新鮮な野菜や肉類を購入して「赤城の恵」を味わえる。食事は上州牛や上州麦豚をバーベキューで味わえる。

すでに予約を受け付けている。300件近くの予約は80％が県外。北は岩手県から南は佐賀県まで全国各地からあり、特にドッグラン付きが人気だという。

オープニングセレモニーで、関口社長は「管理・運営している公園や温泉とのシナジー効果も発揮し、集客を図っていく。地元の企業として創業して55年。この地域に貢献していきます」と挨拶した。

来賓の小川晶前橋市長は「前橋に新しい魅力を付け加えてくれた。ここを拠点に赤城山に登ったり、まちなかに遊びに行くといった回遊につながる」と期待した。