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食べたい

焼肉食堂上州
やみつきタレと上州牛を手頃に

2025.12.10

本当にお得なセットメニュー

　1963年創業の精肉店「上州ミート本店」の一角にある焼肉食堂。夕方に訪れると、鉄板の音と香ばしい煙が静かに漂います。

▲ジュージューと煙をあげて

　19時閉店のため、ここでは“早めの夕飯”が基本。店舗に併設しているため、同店運営の焼肉店「焼肉乃上州」よりも、さらに手頃な価格で肉を味わえるそうです。

　棚にはロング缶のスーパードライや角ハイが並び、好きな一本を手に取って会計し、そのまま持ち込める仕組み。アルコールまで安く済むのがうれしいところです。

▲早い時間から飲める幸せ

　まず焼肉Bセットを注文しました。上州牛カルビ、麦豚カルビ、ホルモン、ご飯、味噌汁、サラダ、ナムルが付いて1380円。安い。
　カルビは赤身と脂のバランスが良く、網にのせると脂がすっと溶けて、表面が艶を帯びる瞬間が食べ頃。タレは甘味と醤油の塩梅がよく、肉の旨味を引き立ててくれます。

　噛むたびに上州牛らしい香りが広がり、価格以上の満足感があります。

　大ぶりのホルモン、厚みのある麦豚カルビ、すべてがうれしい。

▲焼肉Bセットです。ランチタイムは1280円とさらにお得

　三人で行ったので、追加メニューもあれこれと。

　牛レバーは焼いている最中の香りから鮮度が伝わり、表面が艶を帯びた頃が絶妙な食べ頃。

　牛ハラミは繊維がほどける柔らかさで、タレを絡めると力強い旨味がまっすぐ広がります。

▲艶やかな牛レバー

▲旨味たっぷり牛ハラミ

　豚コブクロは大きめのカットでサクっとした食感。臭みはまったくありません。塩味で提供されたのは、よほどの新鮮さへの自信の表れでしょう。

　豚ハラミは香ばしさが際立ち、脂が軽く飽きません。どの皿も“精肉店の直営”らしい鮮度と丁寧な下処理がしっかり出ています。

▲豚コブクロの食感、たまらない

▲豚ハラミ、ちょうどいい脂具合

　閉店時間は早いけれど、その分、夕方の静かな時間を独り占めできます。良質な肉を手頃に味わえ、アルコールも自分で選んで持ち込める。肩の力を抜いて食べたい日の“早めの夕飯”にぴったりの一軒でした。