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【続報】
C.C.C.初の“完璧賞”
チョコアイカの栄誉を『LE GUIDE 2026』から読む
2025.10.31
フランスのチョコレート愛好家団体「C.C.C.」が主催する世界的品評会の結果が、公式ガイドブック『LE GUIDE 2026』で発表された。外国人部門「LES AWARDS ÉTRANGERS」には前橋のショコラティエ、チョコアイカのブランド「AIKA KOBAYASHI」を含め、世界中から3ブランドが選ばれ、それぞれに異なる賞が授与された。
チョコアイカは「AWARD DE LA PERFECTION(完璧賞)」を受けた。“PERFECTION”の語が記されたのは、C.C.C.の44年の歴史の中で初だ。
(取材/阿部奈穂子)
フランス最高峰のチョコ審査機関
C.C.C.(Club des Croqueurs de Chocolat)は1981年創設。香り、味、口どけ、造形、ストーリー性までを総合的に評価する、フランス最高峰のチョコレート審査機関だ。毎年、サロン・デュ・ショコラ・パリに合わせて発表される公式ガイド『LE GUIDE』は、世界のショコラティエにとって、“チョコレートのミシュラン”とも称される憧れの書。
このガイドには、C.C.C.審査で金賞・銀賞・銅賞を受けたすべてのブランドが掲載される。
中でも特に”優秀”と認められたブランドだけが、冒頭の特集ページで紹介される仕組みだ。
特集の第一章「LES AWARDS FRANÇAIS(フランス部門)」には、ジャン=ポール・エヴァンやラ・メゾン・デュ・ショコラなど、名門が並んだ。
▲『LE GUIDE2026』を読み解く
外国人3ブランドのみの狭き門
続いての章「LES AWARDS ÉTRANGERS(外国人部門)」には、フランス国外で特に注目すべき2~3ブランドが掲載される。つまり、その年の“世界で最も注目すべきショコラティエ”として認められる栄誉でもある。
2026年度版に名を連ねたのは、
・AIKA KOBAYASHI(日本)
・LOUIS ROBUCHON CHOCOLATE(日本)=以下、ルイ・ロブション
・NOALYA CIOCCOLATO COLTIVATO(イタリア)=以下、ノアリア
の3ブランドのみ。
それぞれに異なる評価が与えられ、チョコアイカには「AWARD DE LA PERFECTION(完璧賞)」、ルイ・ロブションには「AWARD DES ALLIANCES(調和賞)」、ノアリアには「AWARD DE LA VIRTUOSITÉ(技巧賞)」が授与された。
▲右ページの下から3行目にAIKA KOBAYASHIと「PERFECTION」の文字
“PERFECTION”の言葉が示すもの
「PERFECTION(完璧)」という評価が記されたのは、C.C.C.史上初とみられる。香り、味、造形、物語性のすべてにおいて“非の打ちどころがない完成度”――それが審査員たちの下した結論だった。
前橋のアトリエで生まれた一粒が、エッフェル塔の下で「完璧」と評された。
ジョエル・ロブション氏を父に持つルイ氏のブランド「ルイ・ロブション」、イタリア・トスカーナ州でカカオ栽培から製造まで全工程を一貫管理する「ノアリア」と肩を並べたチョコアイカ。
その名は、世界のショコラ界の歴史に新たな一行を刻んだ。
▲エッフェル塔を背に賞状を掲げるチョコアイカ


