news

NEWS

誰もいない海、草原と化した住宅地 福島
で撮った風景の記憶 MOO CAFÉで反町
准也個展

2022.02.20

誰もいない海、草原と化した住宅地 福島
で撮った風景の記憶 MOO CAFÉで反町
准也個展

2016(平成28)年から5年間、東日本大震災の被災地である福島県で撮影した風景に詩を付けた写真作家、反町准也さん(前橋市)の個展が「MOO CAFÉ」で開かれている。3月19日まで。

タイトルは「can you see it?」。「カメラを持って歩いていたら『ちゃんと見えていますか』という声が聞こえた気がして名付けた」という昨年制作した同名の写真集から10点を展示している。

楢葉町の海水浴場は夏なのに誰もいない。「ただ静かで ただ波の音だけが 胸の奥へと やさしく響き続けた」と綴っている。

かつて家や神社があった南相馬市の海岸近くは草原と化し、新たに造成された防潮堤でランニングする人がいる。

詩が好きでブログに上げていた反町さんは言葉に行き詰まった時、写真が訴える力に感激し独学で写真を学んだ。写真と詩で表現する方法を確立し、2011(平成23)年から毎年、個展を開いている。

コロナ禍での個展について、「ほんの少しでもゆっくりした時間を過ごし、何かのきっかけにしていただければ幸いです」と話している。

東北を支援する目的で、会場では同時に「東北厳選美味支援物産市」を企画、三陸産生わかめ、稲庭うどんや調味料など、東北各県の名産品を販売している。

防災士で災害備蓄管理士の田口勇夫さんを講師に、2月26日に備蓄相談会、3月12日に非常食試食会を開く。

反町准也さん
MOO CAFÉ

MOO CAFÉ

・住所/前橋市住吉町1-13-24
・電話/027-288-0348
・定休/水曜、日曜
・営業/11時~17時