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みやたや
サンマ祭り 12年ぶり開催

2025.09.11

でっかい、旨い、苦い

　「きょうのお薦めは巨大カツオに新サンマ。サンマは塩焼きも刺身もいいよ」。開店と同時に店になだれ込むお客さん。大将の臼田尚幸さんが威勢のいい声で出迎えます。でも、大丈夫。きょうはもう決めていたんですよ。サンマさんに。

▲「秋と言えばやっぱ」。お品書きも美味しそう

　「サンマの塩焼き定食に単品で刺身付けて」。お品書きに「飛行機で来た」とある刺身用のサンマは北海道根室産。「鮮度バリバリ」ともあります。

　「12年ぶり何すよ、刺身は。うちのは短冊に切るから特大じゃなければだめなんで。塩焼きも去年は20匹しか出さなかった。今年はいいね。大漁、大漁」。うれしそうな大将。こっちもうれしい。

▲特大サンマの塩焼き。会えてうれしい

　やってきましたよ、すごいのが。塩焼きは30㌢級。家庭では半分に切らないと焼けませんね。サンマにレモンを絞って、醤油を垂らして。熱々を口に。身離れがよく、きれいに取れます。

　焦げ目が付いた皮目は香ばしく、脂の乗った身は甘い。醍醐味はほろ苦いワタ。あー、旨い。

▲背を伸ばすと30㌢はありますね

▲サンマの刺身。短冊切りは珍しい

　刺身はもう神々しいほど。斜めにそぎ切る刺身と違って厚みがあります。脂を蓄えながら身はしっかり。サバやアジ、イワシやニシンといった同じ青魚と比べられないほど風味と甘みが際立ちます。薬味のショウガとネギがいい仕事しますね。

　盛りがいいのでご飯は半ライスにしようと考えましたが、普通にして正解。いや、大盛りにすればよかったかも。アラ汁もコクがあって最高でした。

▲「赤いダイヤ」が待っている（昨年９月に撮影した画像）

　大漁のサンマと対称的に秋鮭は不漁のようです。「イクラはいつから出るの」と聞いたところ、あす（11日）に仕込んで、金曜、土曜で売り切れかな。次はいつ仕入れられるか分からないね」とつれない返事。週末に行くしかないでしょう。

▲ジャンボアジフライも人気の品