写真家、小原玲さんの写真展「最後の伝言」を開催中のアクエル前橋で3月27日、小原さんの妻で小説家、堀田あけみさんのトークショーが開かれた。亡き夫との思い出を披露し、「かわいい動物がいつまでもいる地球にするにはどうすればいいかを訴えてきた。小原をこれからも思い出してほしい」と来場した200人に呼び掛けた。
「小原玲が伝えたかったこと」と題したトークで、堀田さんは「報道写真家から動物写真家に転じたと言われるが、小原はずっと報道の人だった。自然の美しさや動物のかわいらしさを伝えたかったわけではなく、人との関わり合いを写してきた」と指摘。ガンの告知を受けた際は「人生で一点の悔いもない。ずっと写真を撮ってきた」と話したことを明かした。
堀田さんは高校在学中に書いた「1980アイコ十六歳」が最年少で文藝賞を受賞、映画やコミックにもなり、話題を集めた。教育心理学を専攻し、椙山女学園の教授を務めている。
トークショーの前後には、小原さんの前橋高校時代の同級生、加藤和広さんがミニライブを開き、作詞作曲した追悼歌「君の伝言」を熱唱した。
写真展「最後の伝言」は小原さんの高校時代からプロとなった報道写真家、動物写真家時代の代表的な写真100点を展示、4月10日まで開いている。入場無料。10時~18時(最終日は15時)
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