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「完全男」松本氏、桐生高へ
4月1日付、ライバル校で指導か

2022.03.27

「完全男」松本氏、桐生高へ
4月1日付、ライバル校で指導か

1978年のセンバツ甲子園に前橋高のエースとして出場、史上初の完全試合を達成した松本稔さん(中央中等教諭)が4月1日付で桐生高校に異動することが関係者の話で分かった。桐生高は同年のセンバツ甲子園に 出場しベスト4に進出した名門。選手、監督として計3回、甲子園に出場している松本さんの宿命のライバル校への異動は大きな話題を集めそうだ。

松本さんは前橋高から筑波大学、大学院に進み、中央高(現中央中等)に教諭として赴任した。1987年に夏の群馬県大会を制し、監督として初めて甲子園に出場。優勝したPL学園と1回戦で対戦、中盤までリードを奪う善戦を演じた。

1992年に母校の前橋高に赴任、2002年のセンバツ甲子園に導いた。2008年に中央中等に異動した。

桐生高への異動について、松本さんは「人事異動については一切お話しできない」と話している。関係者によると、すぐに野球部監督を務めるかは不明だが、何らかの形で指導にあたるとみられる。

桐生高はセンバツで2度、準優勝に輝く群馬県きっての名門だが、甲子園はエース・木暮洋、主砲・阿久沢毅を擁して春、夏と出場した1978年以来、遠ざかっている。

桐生高の監督にライバル校出身者が就くのは極めて異例。OBの一人は「低迷している桐高野球部に喝を入れるには外部の血が必要。松本監督の頭脳野球は一番必要だ」と歓迎している。