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【冷やしラーメン食べたい▶総集編3】
進化、個性化が止まらない

2025.07.30

【冷やしラーメン食べたい▶総集編3】
進化、個性化が止まらない

 冷やし中華とは別物の冷やしラーメンを探し当てるシリーズの最終編です。一口に冷やしラーメンといっても百花繚乱。いろいろ試して、自分の好みを探し当てましょう。

これは和食? 淡麗系がいい

 出汁の効いた和食のような洗練された冷やしラーメンが台頭してきました。

 「麺や Co粋(こいき)」の「冷た~い塩らーめん」は厚削りの鰹節や宗田節、昆布からじっくり低温で旨味を抽出した透明感のあるスープが絶品です。全粒粉を練り込んだストレート細麺、具は梅肉で和えた群馬県産麦豚の冷しゃぶに香味野菜と完成度の高い贅沢な一杯となっています。

▲全粒粉の麺は冷製にして魅力を増します

 「わがきんラーメン部」の「冷やしラーメン」も淡麗系です。スープは動物系を使わず、煮干しを中心とした完全無化調。チャーシューは鶏ムネ肉と豚肩ロースを低温調理しています。ミツバと細切りのミョウガ、白ネギが爽やかさをもたらせます。

▲だし飯で冷やし雑炊もできます

 「パーラーレストラン モモヤ」の「涼柳麺(リャンリュウメン)」も脂のない透明な塩味のスープでさっぱりいただけます。脂身の少ないモモ肉のチャーシューに野菜もたっぷりで栄養満点。体を冷やし過ぎないよう、隠し味にしょうがを入れています。

▲ゴマもたっぷり入ったモモヤの涼柳麺

噛むほどに味わいある親鶏

 チャーシュー替りの親鶏がいい味を出す山形発祥の「冷たい鶏中華」も前橋に進出してきました。店長が山形出身の「支那そば メンフジミ」もその1軒。コリコリした歯応えの親鶏は噛むほどに旨みが口に広がります。手打ちうどんのようなもっちりした太麺もいいですね。

▲醤油か辛味噌か、ご注文はどっち?

つけ麺、冷麺もあります

 「らーめん戸丸屋」の「豚しゃぶ冷やし」は麺もスープも冷たいつけ麺。豚しゃぶももちろん冷しゃぶです。出汁、清湯、豚骨のトリプルスープですが、脂は抜き出すようです。醤油ベースの強めのカエシと合わせたつけ汁は蕎麦汁のよう。

▲戸丸屋のつけソバは2玉にしましょう

 「支那ソバ 雲吞 渦(うず)」の「つけソバ」は麺大盛りが無料。するする食べられますので、ぜひ大盛りにしてください。こちらは熱汁ですが、戸丸屋と同じくカエシ強めであっさり味。超濃厚のドロドロスープとは真逆で夏にお薦めです。

▲素麵のような極細麺。するする啜れます

 「夏の三麺志」なる面白い企画をしているのは「天津楼 菜々久(さいさいきゅう)」。魏の曹操の「冷やし中華」、呉の孫権の「冷製担々麺」、蜀の劉備の「冷麺」が天下統一を目指し激突しています。みんな食べて征服してやりましょう。

▲「夏の三麺志」のメニュー