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福寿司
職人の矜持守り40年

2025.03.15

海鮮丼に仕事したネタ盛る

 開店して40周年を迎えました。自分で仕入れて仕事した自慢の寿司を提供する町の寿司屋さん。相次ぐ食材の高騰にも値上げせずに頑張っています。おめでとう、そして、ありがとうございます。
 お得なランチセットをいただきます。ランチ専用にお薦めのネタを盛り込んだ海鮮丼にしました。サラダ、茶碗蒸しにうどんも付いてきます。

▲「はい、お待ちどうさま」。ご主人の前田さん

 ネタはすべて注文を受けてから、柵から切り出します。ランチでも決して手を抜かないのが職人の矜持。切りたてが美味しいですからね。
 他のネタよりひと際大きなマグロが2切れ。目をひきますね。赤身にほんのり脂の乗った「小トロ」。1番好きな部位です。まずはこれから。旨味がありながら、さっぱりしています。

▲彩りも鮮やかに盛り付けられた海鮮丼

 ご主人の前田悦雄さんが「3倍に値上がりした」と嘆くホタテもちゃんと入っています。小さめながら、強い甘みを感じられます。
 イクラはカマボコの上に。鮮やかな紅白です。イクラも高いでしょう。味わっていただきます。
 タコが2切れ、サーモンに白身と思ったのは赤身のカンパチ。脂がよく乗っていました。

▲ランチはこの3点セットが付いてきます

 合間に玉子焼きを挟んで、イカをいただきます。肉厚でモチモチした食感。丁寧に隠し包丁が入れられ、噛みやすく、醤油も絡みやすい仕事です。
 最後は漬けにしておいたマグロを楽しみます。表面が滑らかに、食感もねっとりと。最初のマグロと別物のような違いです。漬けの効果ですね。

▲特上寿司は中トロが2貫

町の寿司屋さんはみな同志

 食後は奥さまの昇子さんを交えて、回らない、高くない町寿司について語り合いました。
 以前、取材した「だるま寿司時沢店」の店主とは調理師専門学校の同期とか。荒子町の「福寿司」さんとは「互いによく間違え得られるよ」と苦笑い。何だか同志のよう。いつまでも暖簾を守ってください。

▲雛飾りのある店内

店舗情報

福寿司

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027-231-7118
住所 前橋市日吉町4-42-17
営業時間 11時30分~14時、17時~21時30分
定休日 火曜、水曜