ステーキまさやん
最強のトンテキに挑む

　昼時に県道前橋安中線、通称「プロレス通り」を通りました。「どすこいうどん浜ちゃん」は休業中。それでは、お隣の店で気合いを注入してもらいます。
　現役レスラーのオーナーシェフ、MAZADAさんが主戦場としていたメキシコのルチャリブ（プロレス）の映像がテレビで流れています。そういえば、ミスター・ポーゴさん（伊勢崎市出身）もグラン浜田さん（前橋市出身）も亡くなってしまったな…。

　コンソメを飲みながら感傷に浸っていると、前座もとい前菜、メキシカンコールスローが来ました。スパイシーで爽やか。なかなかのテクニシャンです。
　入場曲のようにジュージューと音を立てながら、本日のメインイベンター、「トンテキ」の登場です。300㌘１本勝負。「カーン」。ゴングが鳴りました。

　なかなかの強敵です。厚さ３㌢強。焼き縮みを防ぐため大きな切り込みが入っています。肉の上にはニンニクチップ。専用のソースが付いてきます。

　まずは岩塩と胡椒でやっつけます。肩ロースでしょうか。適度に脂が乗り、赤身は歯応えが抜群。パワーーとテクニックを兼ね備えています。
　ソースはウスター。トンテキといえばウスターとニンニクが決まりですから。マスタードも合います。

　前半は快調に飛ばしましたが、あまりのボリュームに次第に劣勢に追い込まれます。おおーっと、ここで掟破りの必殺技が飛び出しました。卓上にあった醤油ベースのソースを投入、タバスコも振り掛けます。日本とメキシコのタッグ。これは強烈だ。ライスを完食。残すはトンテキのみとなりました。
　と、一応の見せ場は作りましたが、あっけなくダウン。自分の胃力を過信した無謀な挑戦でした。半分以上のトンテキを持ち帰らせていただきます。
　再挑戦？　無理です。これからは分不相応に150㌘のステーキを主戦場とします。