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クライム、アクセンチュアに買収
2024.04.08
システム開発の株式会社クライム(前橋市表町、金井修社長)は4月8日、世界最大級の総合コンサルティング会社、アクセンチュアの日本法人、アクセンチュア株式会社(東京都港区赤坂、江川昌史社長)との買収交渉が合意したと発表した。買収金額など条件は非公開。クライムの200人のエンジニアを含む社員230人は年内にもアクセンチュア株式会社に加わる。
前橋市のデジタル事業を推進
クライムは1989年、金井氏が吉岡町で創業した。金融、行政、製造業の勘定系、基幹系システムの開発やITインフラの保守・運用を展開。前橋市のデジタル田園都市構想の推進にも力を入れている。
アクセンチュアは2023年5月、群馬県庁30階にアクセンチュア・アドバンス・テクノロジーセンター前橋を開設、国内外の企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤整備やシステム開発の拠点としている。1962年に事務所を設立、会社設立は1995年。資本金3億5000万円。従業員数23000人。
アクセンチュアの前橋進出にあたっては、金井氏が先導役となった経緯があり、今回の買収に繋がったとみられる。
クライムが手掛ける事業にアクセンチュアの知見を融合することで、事業の高度化を加速させ、前橋市のデジタル事業を推進させると期待される。
株式会社クライム 代表取締役 金井 修氏の話
「クライムの最も重要な経営理念として、『従業員の幸福度最大化』を大切にしています。従業員一人ひとりが幸せであって、まずお客様に満足のいくサービスが提供できるのです。社会の課題解決に向けて尽力しているアクセンチュアと同じ道を歩むことは社員の幸せの最大化につながり、ひいては、地域のICT産業のさらなる底上げに貢献できると確信しています」
アクセンチュア株式会社 代表取締役社長 江川 昌史氏の話
「日本の地域には、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)をリードする素晴らしい才能を持つエンジニアが数多く存在しています。特に、金融業界においてクライムが手掛けてきた先進的な取り組みの数々は、激変する業界において他企業のモデルになるものです。これらの優れたエンジニアの方々がグローバルな舞台でも輝ける機会を提供することは、スキルをさらなる高みに押し上げ、同時に地域経済の活性化にもつなげることができます。アクセンチュアは、高付加価値な仕事を地域に根付かせ、地域および日本全体の持続的な発展に貢献してまいります」