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阿部智里さん吉川賞文庫賞
「八咫烏」シリーズで受賞
2024.03.07
前橋市出身の小説家、阿部智里さんが吉川英治文学賞文庫賞に選ばれた。受賞作はデビュー作『烏に単(ひとえ)は似合わない』から続く「八咫烏(やたがらす)」シリーズ(文春文庫)。阿部さんは「八咫烏を応援してくれた読者の皆様の力があってこそのこと。作家としての阿部智里を育ててくれた関係者の努力が評価された」と感謝している。「八咫烏シリーズ」を原作としたアニメ『烏は主を選ばない』がNHK総合で4月6日から放映される。
前橋女子高時代からシリーズ着想
阿部さんは小学生から小説家を志望、前橋女子高時代は後に八咫烏シリーズになる『玉依姫』のプロトタイプを書いている。
八咫烏シリーズは早稲田大在学中の2012年、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞したデビュー作から始まった。山内(やまうち)と呼ばれる異世界で、人間の姿に転身できる八咫烏たちを描いたファンタジー小説。
2024年2月発売の新刊『望月の烏』で外電を含め12冊。累計発行部数は200万部を突破している。
4月からNHKでアニメ放映
NHKアニメ『烏は主を選ばない』は毎週土曜日の23時45分から放映される。阿部さんの高校時代の先輩にあたる声優、田中敦子さんが皇后・大紫の御前役で出演する。
※阿部さん、書籍の写真は文藝春秋提供
阿部さんのインタビュー記事(2022年9月取材)はこちらへどうぞ↓
読者の力があってこその受賞
素晴らしい賞を頂けたこと、大変嬉しく、光栄に思います。ただ、この受賞は決して私一人の力によるものではありません。八咫烏シリーズを応援してくれた読者の皆様の力があってこそのことであり、作家としての阿部智里を育て、八咫烏シリーズを世に広めようと頑張ってくれた多くの関係者の努力が評価された結果だと思っております。
改めまして、ここまで私とシリーズを支えて下さった全ての方に、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。引き続き精進して参りますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。