今回の写真は前橋市江田町にある小さな神社、鏡神社の河津桜です。私が小学生の頃、夏休みのラジオ体操で通っていた場所でもあるのですが…当時はこんなに見事な桜が咲く場所だとは気付きもしませんでした。
それが今では、毎年いまかいまかと3月に入るあたりからソワソワとし、開花に期待を膨らませながらカメラを持って通い続けております(笑)
そんな私が桜のマクロ撮影に出かける際に気にかけていることが一つあります。それは「小雨の降った後を狙う」こと。
なぜかといいますと…
・光が柔らかくて優しい雰囲気の写真が撮れる。
・お花見のお客様が少ない。
・桜の花が濡れてしっとりとし、柔らかな印象に撮れる。
・雫の撮影も楽しめる。
からです。
また、この条件の時は目で見るよりもかなり明るく(露出補正+1~2程度で)撮ることで河津桜の濃いピンク色が優しい雰囲気のパステルピンクに写ります。これはスマホなどの小さなカメラでもパステルピンクに写るので皆さんにもぜひお試しいただきたい。
傘を片手にお花見を楽しみ、もう片方の手でパシャリ、なんてことも気軽に出来ますよね。小雨が降ったら傘とスマホを持って鏡神社へ、がお薦めです。
ただ、週末には神社の隣にある公民館に町の方々が集まっていることもあります。ですから平日の雨の日を狙って出かけると「河津桜を独り占め状態」で楽しめるかな、と。
そこで長くて黒くて大きなカメラを持ち一心不乱に撮影している変なカメラマンがいたら…たぶんそれは私です(笑)
こちらご参考までに。
撮影時間:3月初旬朝8時頃 絞り値:f/3.8~4(全て開放値)
SS:1/300~500” ISO感度:2~400
TAMRON180mmマクロレンズ手持ち撮影
写真家 長瀬 正太(ながせ しょうた)
1975年、大阪府生まれ。現在、前橋市を拠点に活動している。心温まる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示も多く、繊細な和紙印刷技術に定評がある。打上花火を独自の撮影法でとらえた「火の鳥写真」など新しい表現にも挑戦している。
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