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そば処 しなの
自家栽培の霧下そばを石臼で挽く
2022.11.15
天然キノコ汁のサービス
信州・戸隠山系の山麓は昼夜の気温差が大きく、朝霧が発生します。霧がソバを優しく包む「霧下そば」。店主の中村知さんは実家のある信濃町で自家栽培した玄ソバを石臼で挽きます。「信州の中でも信濃町が一番」と故郷に愛着を持っています。
「昨日から新蕎麦をお出ししています」。最高の日に来ました。もりと野菜天ぷらをお願いします。
中太の蕎麦を2、3本手繰り、まずはそのままいただきます。「香り馥郁たる」とはこのこと。クルミのような風味が感じられます。汁は蕎麦を半分付けるくらいがちょうどよいですね。
「山で採ってきたキノコの汁もありますよ」。天然のムキタケとナラタケを温かい汁にしてくれます。ナラタケから強い旨味が出て、ムキタケのつるっとした食感がたまらない。最高の秋味です。
揚げたて天ぷらに豊富な小鉢
3点盛りの天ぷらはチクワ、ナス、マイタケ、それに小さなシュンギクのおまけ付き。マイタケはキノコ汁に浸しました。
小鉢が充実しているのもうれしいですね。梅味の蕎麦寒天に辛味噌を乗せた焼きナス、漬物と高野豆腐の煮物、揚げた蕎麦団子。蕎麦を邪魔しない、手の込んだ料理が少しずつ並びます。
中村さんは前橋市内で会社員生活を送り、定年退職後に赤城南麓で蕎麦店を開きました。生まれ育った地域では近所の人が集まって蕎麦を打つ風習があり、子供のころから見て習ったそうです。「私の師匠は近所のおばちゃんたち」と笑わせます。無理せず週末だけの営業で12年目を迎えました。
店舗情報
そば処 しなの
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- 090-6930-3431
住所 | 前橋市粕川町中之沢70-246 |
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営業時間 | 11時30分~14時 |
定休日 | 月曜、火曜、水曜、木曜 |