今回の写真は赤城山・鳥居峠にて撮影しました夜明けと朝の狭間を写した1枚です。前回の記事でも少しご紹介しましたが、この場所はTV放映で嵐の櫻井翔さんが紹介して下さったり、TwitterなどのSNSでも雲海スポットとして少しずつ知名度を上げている峠なのです。特にこの場所は駐車スペースから「歩いて20秒で雲海!」という気軽さもあって人気なのでしょう。ただ、ここにいらっしゃる方は雲海目当てなので日の出時間ぎりぎりを狙っていらっしゃる方も多いのですが私のお薦めはその1時間前。この時間帯は空の上部はまだ夜の闇。そこに徐々に太陽の橙色がかかり、時間とともに変化するなんとも言えない美しいグラデーションを見せてくれるのです。その変化が「宇宙の中に地球という丸い星があり私はそこに立っているのだな」と感じさせてくれます。世界の大きさと自分の小ささを体感することで「自分の悩みなど小さなもの」とストレス緩和にも効くらしいので定期的に癒やされに行っております(笑) こちらご参考までに。
撮影時間:12月中旬朝5時半頃 絞り値:f/4 SS:1.6” 三脚撮影
写真家 長瀬 正太(ながせ しょうた)
1975年、大阪府生まれ。現在、前橋市を拠点に活動している。心温まる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示も多く、繊細な和紙印刷技術に定評がある。打上花火を独自の撮影法でとらえた「火の鳥写真」など新しい表現にも挑戦している。