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ヒストリア前橋で3者連携
コシダカ、前橋市、前橋西ロータリー

2024.04.25

ヒストリア前橋で3者連携
コシダカ、前橋市、前橋西ロータリー

JR前橋駅北口のアクエル前橋内に4月26日開館する歴史エンターテインメント施設「ヒストリア前橋」を巡り、運営会社のコシダカプロダクツ、前橋市、前橋西ロータリークラブの3者が連携事業を展開する。展示資料を提供したのを皮切りに、協力して施設の情報を発信していく。コシダカプロダクツは歴史愛好家をはじめ、多くの人たちと協働してヒストリア前橋を進化させていく。

直系8㍍の市全域の航空写真

前橋市は市全域を撮影した航空写真を提供した。写真はパネルに焼かれ、直径8㍍の円形となって入口のガイダンスエリアの床に張り巡らされた。

南部から赤城山頂までカバーされ、各地点にある二次元コードをスマホで読み取ると、史跡や過去にあった施設が分かる仕組み。

▲航空写真をもとに製作したガイダンスエリア

茂木さんが描いた旧前橋駅舎

前橋西ロータリーは市内の画家、茂木紘一さんが描いた『前橋駅前風景』(P100 、110㌢×160㌢)を寄贈した。1927(昭和2)年に建てられた洋風木造建築の旧前橋駅舎を中心にした風景。

駅舎は1984(昭和59)年に解体された。設計図があり、駅前ロータリーにあった噴水とともに復元の計画が浮上したこともあったが、具体化していない。

入口正面に飾られており、茂木さんは「50年前、日展で初入選し『よし絵描きになろう』と決めたころの作品。駅の近くに展示されることになり、みなさんに見てもらえればうれしい」と喜んでいる。

▲作品の横に並ぶ茂木さん

ヒストリア前橋内にはこのほか、前橋原風景保存会から借り受けた写真も並んでいる。昭和30年代前半の前橋市の風景や行事を写した19点を展示、中心街や敷島公園の懐かしい白黒写真が人気を集めている。

▲昭和30年代前半の写真も見もの

高校生の前橋の歴史を

コシダカプロダクツ、前橋市、前橋西ロータリークラブの3者は開館に先立って4月23日、連携協定を締結した。コシダカプロダクツの親会社、コシダカホールディングスの腰高博社長、小川晶市長、前橋西ロータリークラブ創立60周年記念式典実行委員会の金井修委員長が協定書に署名した。

小川晶市長は「同じフロアに前橋市高校生学習室がある。高校生に前橋の歴史についても学んでほしい」と期待を寄せた。

▲協定書に署名する小川市長、腰高社長、金井委員長