study

学びたい

不要になった制服を必要な人へ 
前橋市内の全中学を対象に「制服ばんく」

2023.01.17

不要になった制服を必要な人へ 
前橋市内の全中学を対象に「制服ばんく」

育ち盛りですぐに制服が小さくなってしまう。家庭の事情で制服を用意できない。転校のため急遽、新しい制服が必要になった。そんな中学生の制服の悩みに強い味方がいる。洗濯工房ココアが運営する「制服ばんく」だ。不要になった制服を寄付してもらい、学校別、サイズ別に仕分け。クリーニングを行ったのち、必要な人に無料で譲る。2019年12月の立ち上げから昨年12月までに500人が利用し1300点の制服が譲られた。同ばんくの発起人、新井菜穂子さんに話を聞いた。

学校区別に3拠点で運営

「卒業までの数カ月、ぱつんぱつんの制服で過ごすのは辛い。合うサイズがあれば譲ってほしい」という親子連れ。気に入った一着を見つけてニッコリ。

制服ばんくは、洗濯工房ココアの文京店と上小出店の一角にある。ハンガーに中学名の書かれた札が貼られ、クリーニング済みのビニールに入った制服やワイシャツがかけられている。

上小出店はみずき中、第三中、第六中、元総社中、南橘中、鎌倉中、富士見中、群大附属中の制服を扱い、それ以外の学校は文京店に揃えている。ネッツトヨタ高崎前橋かたかい店にも桂萱中、第五中の制服が数点ある。

▲洗濯工房ココア文京店にある制服ばんく。きれいに仕分けされている

制服ばんくが最も頻繁に稼働するのは10月~11月、新入学のための制服を作る時期だという。「最近は新品でなくてリユースでいい。どうせすぐ小さくなってしまうんだから、と考える人も増えているようです」と同ばんく発起人の新井さん。続いて多いのは2月~3月。さまざまな理由で制服の用意ができなかった人が駆け込んでくる。

 

 

▲ピッタリのサイズがあれば洗い替えにほしい、と選ぶ親子

▲ピッタリの一着見つけた、と喜ぶ女の子

眠っている制服の寄付を

発起人の新井さんは洗濯工房ココアの社長夫人で3人の子供を持つ。「3人目の子供の大学卒業を機に、クローゼットを整理していたら中学、高校の制服が全部取ってありました。捨てたらゴミになる。クリーニング店として、これを地域に生かす方法はないだろうか」と思ったのがきっかけだった。

市内の中学にチラシを持って回り、不要になった制服約100着を回収。2019年12月、制服ばんくを始めた。

多くの人に喜ばれ短期間で地域に定着。「この3年間でお譲り人数は約500人。お譲り点数は1300点になりました。身近にできるSDGsの参考にしてもらえればうれしい」と新井さん。

 

▲地域に役立つことをあれこれ模索しています、と新井さん

「家庭に眠っている制服があればぜひ寄付してほしい。卒業のタイミングでお持ちいただくのもありがたいです」と呼びかける。特に学ランが不足している。ボタンを付け替えればどこの中学のものでも使える。高校の学ランでも大丈夫だという。

寄付は洗濯工房ココア文京店(前橋市文京町3-33-13、TEL027-243-5580 )、上小出店(前橋市上小出町3-12-11、TEL027-237-5584)へ直接持参を。

 

 

▲学ランが不足しています

問合せ先

洗濯工房ココア 官公庁事業部 前橋活性課

お問合せはこちら
027-243-5580
住所 前橋市文京町3-33-13