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着物、羽織「男の着物」が大集合
小川屋で初の企画、2月5日まで

2023.01.28

着物、羽織「男の着物」が大集合
小川屋で初の企画、2月5日まで

男性用の着物や羽織を集めた「男のきもの展~お誂え會(おあつらえかい)~」が1月28日、前橋・中央通りの小川屋で始まった。創業150年近い前橋一の老舗呉服店が初めて取り組む企画。紳士服のジャケットとパンツのように、日常使いできる着物と羽織、帯の組み合わせを提案している。2月5日まで開いている。

生地は渋めから明るい色まで

いつもは女性用の晴れ着や訪問着で華やかな2階展示室に黒やグレー、紺色の落ち着いた生地が一堂に展示されている。

「人口の半分は男性だが、呉服店の顧客は9割が女性。昔は男性も着物だったわけで、着物文化を守るためにも男性用の市場を開拓したい」。五代目の伊藤大介社長は自ら発案した企画の趣旨を説明する。

▲桃色など明るい色の生地もある

▲帯もいろいろ。同系色にするか大胆にするか

生地は京都・西陣を中心に米沢、大島紬など全国各地から取り寄せている。裏地のない単衣(ひとえ)も生地が厚い初夏用から薄い真夏用まで揃え、通常の袷(あわせ)とともに紹介している。

渋めの色の生地が多い中、薄緑や桃色がかった明るい色使いのものもあり、おしゃれな若年層にも響きそう。お誂え會ではベテランのスタッフが好みや予算を聞き、丁寧にアドバイスしている。

▲試着しながらスタッフがアドバイスしてくれる

中央通りに5月下旬、あんこ専門店を出店する本橋豊さんは「仕事場でしっくりいくように和装でいたい」と来場した。紺色と決めていたが、濃淡や肌触り、光沢のあるなしと数多くあり何度も試着。奥さんやスタッフに薦められるまま、「女子の意見に従います」と笑顔で降参していた。

男性用の着物について、伊藤社長は「女性と違って着付けが楽。3分で着られます」と着やすさを強調。「生糸で栄えた前橋で男性が普段から着物を着るようになれば、これも『めぶく。』ことになるでしょう」と期待している。

▲「着物で『めぶく。』前橋に」と語る伊藤社長

男のきもの展~お誂え會~

小川屋

お問合せはこちら
027-231-6000
住所 前橋市千代田町2-7-15
営業時間 期日 1月28日~2月5日(2月1日は定休日)
10時~18時30分