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「まえばしの水」がピンチ
水道管破裂が多発、配水制限の恐れも

2023.01.27

「まえばしの水」がピンチ
水道管破裂が多発、配水制限の恐れも

今季最強の寒波により、前橋市内全域で水道管の破裂が多発している。漏水が多く、水道の供給量が大幅に増加。このままの状態が続くと、配水制限を余儀なくされる恐れが出ており、市水道局は注意を呼び掛けている。

1日2万㌧以上が漏水か

前橋市水道局によると、前橋市で最低気温が氷点下4・4度と記録的な寒さと強風に襲われた1月25日夜間から凍結した水道管が26日の日中に破裂した事例が多く確認された。

26日の全市の配水量は15万7000㌧に達し、普段より2万㌧以上も増加。増加した分は破裂した水道管からの漏水であると分析している。

県が管理する県央水道からの供給量を増やすよう打診したが、他の自治体も同様の状態で断られた。このため、漏水が続くと供給量が減少、配水制限の措置を取らざるをえないとしている。

市水道局は漏水が確認できたら、すぐに水道メーター横の止水栓を止めるとともに、空き家などでの漏水を見つけたら水道局に連絡するよう呼びかけている。

▲漏水を見つけたら、止水栓を止めよう

蛇口や水道管を布で巻く

寒さはこれからも厳しくなることが予想される。市内の水道事業者は「屋外で風当たりの強い場所が危険」と分析する。対策として、①屋外の蛇口や水道管を布やタオルでしっかり巻き付ける②夜間に蛇口から少量の水を流し続ける-の2点を指摘。「絶対にしてはいけないのは凍結した水道管に熱湯をかけること。まず破裂します」と警告する。

▲屋外の水道に注意

凍結対策用品の人気上昇

ホームセンターには保温材などの凍結対策の用品が並び、寒波の襲来が予想された先週末から売れ行きを伸ばしている。

カインズ青柳店は特設コーナーを開設している。簡単に処理できる保温テープは198円(4㍍)。より効果的でコンセントにつなぐ水道凍結防止器は1680円。トイレや浄化槽の凍結防止剤(1㍑、598円)も引き合いが多いという。

問い合わせは前橋市水道局(☏027-234-5511)へ。

 

▲ホームセンターでは保温テープなど凍結対策用品が揃う=カインズ青柳店