shop
買いたい
【グルメ散歩⑧】
前橋南インターチェンジ1㌔圏内
大型店のそばに粋な個人店
2026.04.07
前橋南IC周辺は大型商業施設や人気チェーンが集まるエリアだ。2001年の供用開始後、2010年のパワーモール前橋みなみ開業を機に景色が大きく変わった。その一方、店主の想いを映した個人店も息づいている。ICから1キロ圏内で麺、食堂、イタリアンの実力店を巡った。
(取材/阿部奈穂子)
やはり麺は強い 個性際立つ4店
まずは「そば処 孫平治」。温かい種物はなく、もり蕎麦のみ。七合や一升といった単位で頼むと、大きなざるに盛られてくる。家族や仲間とワイワイ啜るスタイルだ。一人前のもりもある。
茨城県産の蕎麦粉を使い、星が入る細打ち。水をまとったような瑞々しさで、まずはそのまま一口。風味となめらかさが広がる。
▲こちらは五合
農家の手仕事を感じるのが「三度本店」。1974年創業。コの字カウンターの奥で、店主、樋口文男さんが蕎麦を茹で、冷水で締め、手際よく盛り付ける。やや色黒の平打ちでコシが強い。大ぶりのネギかき揚げを汁に浸し、蕎麦とともに啜ると、素朴で力強い味が口いっぱいに広がる。
150㍍ほど離れた「三度力丸店」は弟の雅之さんが切り盛りする店。ぶっかけが主力で、冷たいメニューだけでも12種類。冷やしトンカツや冷やし肉天など遊び心のある一皿も並ぶ。
▲三度本店の色黒なそば
▲本店の弟が営む三度力丸店
「榛名十文字うどん花木流通センター店」は肉汁うどんの代表格。自家養豚、自家加工の豚肉が山盛りで、まずは肉の旨さに驚く。
二段熟成の地粉うどんは幅広でコシが強く、濃いめの肉汁がしっかり受け止める。
▲榛名十文字うどんの肉汁うどん
雑多さがうれしい町食堂
定食や丼、ご飯物に加え、蕎麦、うどん、ラーメンと幅広いジャンルを誇るのは「日進第一」。人気の牛スタミナは、つゆだくの牛バラ肉と野菜がたっぷり。甘みのあとに辛さが追いかけ、箸が止まらない。
セットの蕎麦は自家製麺で喉越しがよく、専門店にも引けを取らない。さらに濃厚で香ばしいカレーもあり、何を頼むか迷う時間もこの店の楽しさだ。
▲メニューの数に圧倒される日進第一
実力派のイタリアン2店
2024年に開店した「SORRISO maebashi」は、高崎の名物イベント「キングオブパスタ」で優勝したシェフが手がける店。アンティパストから手が込んでおり、フリッタータやキャロットラペ、ビシソワーズまで抜かりない。パスタは素材の組み合わせと火入れが的確で、技術の高さが伝わる。乾麺と生パスタから選べる。
▲群馬県産キノコとポルチーニ茸クリーム
一方、「エスターテ」は創業25年の老舗。前菜付きのBランチは1600円で、8種盛りの前菜は充実感抜群。パスタは具も麺もたっぷり。量と満足感で長年地元の人たちに愛されてきた一軒だ。
大きな商業施設やチェーンが街のにぎわいをつくり、その間に個人店が息づく。車で通り過ぎるだけでは見えにくいが、一歩入るとまた行きたくなる店がある。前橋南IC周辺は、そんなエリアだった。
▲エスターテのBランチ
【グルメ散歩⑤】なぜ前橋は「パンの街」になった? いま行くべき“推し”の20店
パンの街へ出かけるなら、いまは前橋です。小麦の香りが街の朝を動かします。老舗の守る味があり、新しい挑戦もある。この20…
【グルメ散歩⑥】前橋きっての“食いしん坊通り” インターハイ道路を行く
国道17号線の「県営競技場東」交差点から敷島公園へ向かって伸びる通りは、通称「インターハイ道路」と呼ばれている。196…


