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【グルメ散歩①】
駒形を歩けば腹が鳴る
そばも寿司もバーガーも

2025.08.17

【グルメ散歩①】
駒形を歩けば腹が鳴る
そばも寿司もバーガーも

 前橋市の東端、駒形町。ここはちょっと不思議な町で、旨いそばもあるしイケてる寿司もある。炭火で焼くバーガー店や米にこだわった弁当店も健在。お腹の欲望を満たす交差点、それが駒形。
(取材/阿部奈穂子)

まずはいつもの街の味から

 駒形町でまず訪れたいのは「茂兵衛」。

 「一本刀土俵入り」という歌謡浪曲がある。主人公のモデルとされるのが上州・駒形生まれの駒形茂兵衛。地元の英雄から店名をつけた蕎麦屋で、色黒の香り高き田舎風の平打ちそばが素晴らしい。蕎麦屋なのにラーメンもうまい。甘みとコクが感じられ、あっさりしているのにこってり。”こっさり”なラーメンだ。

 「結城屋 駒形町支店」の看板は二段重ねになった野菜天ざる。天ぷらの山を前にすると、自然と笑みがこぼれる。

▲茂兵衛

▲茂兵衛のラーメン

▲結城屋駒形町支店

 腹ごなしをしながら歩くと蕎麦屋「大橋屋」が見えてくる。海苔を使って家紋をかたどったそばに、ほっこりさせられる。

 町中華も充実している。もちもちした手打ち風中太縮れ麺を使う「竜園」。「(小)唐揚げ定食」と書かれながら、ラーメンまでつくデカ盛りメニューが一番人気。

 「寿司春」はマグロの腹皮からスプーンで身を剥がし取る本物のネギトロを食べられる。

 

▲大橋屋

▲竜園

▲寿司春

肉も絶品弁当も、ぜいたくに

 がっつり行きたいときは「HAMBELL」。炭火の香りをまとったバーガーにかぶりつけば、大人も子どもも笑顔になる。

 「日の出食堂 駒形店」では、もつ煮定食を目当てに人が集まる。夜でも弁当の自販機が待っていて、無言で差し出される安心感が心地いい。

 弁当といえば、忘れてならないのは「お米のふくや」。米屋さんが直営している弁当店。米は長野県産の「五郎兵衛米」が中心というから、特別感満載だ。

▲HAMBELL

▲日の出食堂 駒形店

▲お米のふくや

 食べ歩きを終えたら、少し足を延ばして「駒形神社」へ。食べ物や農耕を守る保食神(うけもちのかみ)が祀られている。
 駒形にこれだけグルメが集まるのは、やっぱりここに理由があるんじゃないか。そんな気持ちで鳥居をくぐった。

※飲食店の情報は取材当時のもの。営業時間やメニューの価格変更の可能性あり。

▲グルメの根源はここにあるのかも 写真/駒形神社公式HPより

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