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オール讀物新人賞に米原信さん
前橋市出身、史上最年少19歳で

2022.10.21

オール讀物新人賞に米原信さん
前橋市出身、史上最年少19歳で

文藝春秋の「第102回オール讀物新人賞」は前橋市出身の東大生、米原信(19)=東京都=さんが受賞、10月21日発売の『オール讀物11月号』に掲載されている。1952年に創設して以来、史上初の10代での快挙。米原さんは「どんどん書き続けて腕を磨いていく。狙うはやっぱり直木賞でしょうか」と喜びのコメントを発表している。

受賞作は『盟信(かみかけてしん)が大切』。応募総数827篇から選ばれた。

江戸を舞台に鶴谷南北の謎多き演目『盟三五大切』の誕生秘話を尾上菊五郎や市川團十郎、松本幸四郎といった歌舞伎役者と絡めた作品。

▲オール讀物11月号の表紙

▲米原さんの作品『盟信が大切』=文藝春秋提供

米原さんは2003年、前橋市生まれ。

受賞を受け、「今回、第102回オール讀物新人賞の栄誉を賜りとても嬉しく思います。小説の執筆経験などゼロに等しいような私ですが、賞に輝けたからにはこれからどんどんと書き続けて腕を磨いていく所存です。拙作を選んでくださった選考委員の先生方、また編集部の皆様方に感謝申し上げます。選考委員の先生方にお会いして激励のお言葉をいただきましたことは生涯忘れられません。お言葉を胸に、書いて本にしてと繰り返して、狙うはやっぱり直木賞でしょうか」とコメントしている。

各選考委員の選評は次の通り。

安部龍太郎氏 南北と役者たちの掛け合いといい、作品が生まれた理由の種明かしといい、なるほどと大向こうをうならせること請け合いである。

門井慶喜氏 小説の魅力のいっとう根源的なものがキラキラしていました。

畠中恵氏 するりと人の心を掴む登場人物を書けるのは、作者の大きな長所だと思う。