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聞きたい

【聞きたい せきぐちあいみさん▶3】
GPA、8月に出演します

2023.08.15

【聞きたい せきぐちあいみさん▶3】
GPA、8月に出演します

VRアートって実際、どんなだろう。なかなか見る機会がありません。でも、大丈夫。ベイシア文化ホール(県民会館)で8月19日に開かれるぐんまプログラミングアワード(GPA)で、せきぐちあいみさんがパフォーマンスします(聞き手:クライム社長 金井修さん)
撮影:小田駿一

ツクルンは画期的な施設

―IT人材の発掘、育成のためぐんまプログラミングアワード(GPA)を開いています。昨年、VRアートのパフォーマンスをしてもらいましたが、今年もお越しいただけないでしょうか。

はい、喜んで伺います。

GPAは素晴らしいですね。プログラミングを学ぶだけでなく、実際に発表する場があるのは。

1人で黙々と勉強するのも大事ですけど、他の人に自分の作品を見てもらったり、競い合ったりすることで、学びがあり、喜びや悔しさを体感できる。子どもたちの成長をすごく加速させると思います。

ーみんな楽しみにしています。今年はどんなパフォーマンスを見せてくれますか。

昨年は3Dのフェニックスを出現させました。実際に制作している場面を見てもらい、どんなものか理解していただけたのではないでしょうか。

今年は何をするか? それは本番まで秘密です(笑)。お楽しみに。

ー他にもいろいろと演出を練り、過去最高のGPAにしたいと計画しています。

それは期待できますね。全国から、世界から注目され、デジタルに関心のある人が大集合するようなイベントにしてください。

ーありがとうございます。ところで、JR前橋駅前のアクエル前橋に2022年3月、デジタル人材を育成する拠点ツクルンが誕生しました。せきぐちさんはここに来られていますね。私は初めてお会いし、この場でGPA出演をお願いしたのです。

はい、よく覚えています。

それにしても、ツクルンは本当に画期的な施設だなと感じました。最先端のデジタル機材をだれでも使え、サポートや相談にも乗ってもらえる。

VRをはじめ、3DCG(アニメーション・ゲームキャラ)、2DCG(イラスト)、ゲームプラニングなどを体験できるそうですね。

どうしても家庭の事情で機材が手に入らずデジタルにトライできない子もいます。でも、ここに来れば使い放題。人生の可能性を広げてくれる場所と言っていいでしょう。

ーせきぐちさんはいつからデジタルに触れるようになったのですか?

私自身、高校時代に親にパソコンを買ってもらいました。それで、人生が変わったと思っています。

最初から決して『テクノロジーに強い人』ではありませんでした。ネットの黎明期にパソコンを使ってホームページを作ったり、プログラミングを更新したりしました。

そうして、VRの世界に入っていったのです。

デジタルとフィジカル

ー前橋市はデジタルグリーンシティ構想を掲げています。IT技術を活用したスマートシティと自然やゆとりのあるスローシティの融合です。

素晴らしい構想だと思います。

前橋って自然が豊かで大好きです。休日に巨石巡りをしていますが、岩神稲荷神社の『岩神の飛石』を見に行ったことがあるんですよ。あれ、すごいですね。

これからの時代、デジタルとフィジカル、両方を大事にしていくことが大切だと思っています。

デジタルばかりにのめり込んではだめ。若い子には両方を吸収しながら新しいことに、世界に羽ばたいていってほしいですね。

GPAといい、ツクルンといい、みんなが幸せになるためにサポートする環境が前橋には整っています。使う使わないはあなた次第です(笑)。金井社長が夢見ている、前橋がデジタルの聖地になることを願っています。

ーありがとうございました。機会がありましたら、ぜひ、前橋で個展を開いてください。

せきぐち・あいみ

神奈川県生まれ。女優、モデル、ダンサー、歌手、YouTuberを経て、2016年からVRアーティストとして活動を始める。世界各国でVRパフォーマンスを披露。2021年、NFTオークションで作品が1300万円で落札された。「2021 Forbes Japan 100」に選出される。

かない・おさむ

1961年、沼田市生まれ。システム開発のクライム社長。プログラミング教育先進県を目指し、「ぐんまプログラミングアワード」を立ち上げる。