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【聞きたい せきぐちあいみさん▶番外編】
異次元の成長スピード

2023.08.16

【聞きたい せきぐちあいみさん▶番外編】 
異次元の成長スピード

VRアーティストの第一人者、せきぐちあいみさんをインタビューしたクライムの金井修社長。ある変化に気が付いたそうです。ベイシア文化ホールで8月19日に開かれる「ぐんまプログラミングアワード(GPA)」の内容とともに編集部が聞きました。
撮影:小田駿一

アートだけでなく経済も牽引

ーGPAのゲストに、せきぐちあいみさんを2年連続で呼びますね。

前回、初めてパフォーマンスを披露してもらいましたが、とても好評でしたので、またお願いしました。南相馬市の未来えがき大使になっていて、その仕事もありますが、GPAのため、何とかやりくりしてもらいました。

今回はどんなパフォーマンスになるか教えてもらっていませんが、彼女自体がパワーアップしているので前回よりもすごいのが見られるでしょう。

今年は何をするか? それは本番まで秘密です(笑)。お楽しみに。

ー前橋新聞me bu ku第9号で、せきぐちさんのインタビューアーになってもらいました。どんな印象でしたか?

お会いしたのは3度目ですが、成長のスピードが異次元ですね。

最初は失礼ながら、アーティストというよりアイドル的な感じがしました。もちろん、実際にVRアートを描く様子を見て、『これはすごい』と感動しましたけど、ルックスの良さやダンスの上手さからそんな感じを強く受け取ったのでしょうね。

ーForbes Japanが選ぶ「日本人の顔2021 Forbes Japan 100」になり、作品が1300万円で落札されるなど話題が先行していました。

先日のインタビューでその辺のことを聞きましたけど、浮かれることなく、実に謙虚に真摯に受け止めていたのが印象的でした。喜びとともに責任感を感じているのが分かりました。

日本の文化を世界中に発信する代表的なアーティストの自覚を持ち、実際に活動している。

ーしっかりと自分の言葉で語っていました。常に新しいことに挑戦してきました。死んでからもアバターが個展を開いているとか。

先駆者としてVRアートの道を切り開いてきましたからね。

『月や火星で個展を開きたいな』なんて笑いながら話していましたけど、あながち空想だけではないでしょう。時間、空間、肉体を超越するのがメタバースなので、技術的には可能なはず。世界で一番目に実現する人だと確信しています。

ー経済産業省や内閣府の研究会、会議のメンバーにもなっていて、Web.3やメタバースに関して提言しているそうですね。
メタバースはビジネスの領域に急速に広がっていきます。インターネットの市場規模と同じくらいとも言われています。政府も本腰を入れています。

せきぐちさんはアーティストであるけれど、アートにとどまらず、日本の経済を牽引する役割を担う人材になっていくでしょう。期待しています。

個性派YouTuber10人が登場

ーさて、GPAですが、今年はどんな構成になりますか。

3DCDを駆使したオープニング動画にご期待ください。群馬県庁が出てきて、ヒーローが登場して…。このくらいにしておきますか(笑)。

続いて、せきぐちあいみさんがVRアートのパフォーマンスを見せてくれます。

新たな試みとして、群馬県出身、在住のYou Tuber10人が参加し、それぞれの作品を発表します。鉄道あり、ドローンあり、娯楽ありと多岐にわたり、楽しんでいただけると思います。

スクラッチのジュニア部門、アプリ部門、Iot部門は19日に審査、表彰します。

それと、ぜひ見ていただきたいのはGPAの公式Vtuber、鶴乃舞(つるのまい)ちゃんです。大人っぽく、色っぽくなりましたよ。お楽しみに。

ー話は変わりますが、前橋新聞me bu ku第9号のクライムの広告、かなりインパクトがあり、評判になっています。金井社長がボコボコに殴られ、逮捕されながらも何があってもスタッフを守ります、と訴えています。

知人や経済界の人から『痛かったかい』『あれっ、顔が治りましたね』と冷やかされます(笑)。

社名のCLIMB(クライム)は上昇。を意味しますが、CLIMEにすると犯罪ですからね(笑)。

従業員の幸福度、満足度を高める取り組みを展開しています。厳しいことはいろいろあるでしょうが、どんなことがあっても『守る』という決意であり、メッセージです。スタッフを守り、新しい仲間を求めています。

 

せきぐち・あいみ

神奈川県生まれ。女優、モデル、ダンサー、歌手、YouTuberを経て、2016年からVRアーティストとして活動を始める。世界各国でVRパフォーマンスを披露。2021年、NFTオークションで作品が1300万円で落札された。「2021 Forbes Japan 100」に選出される。

かない・おさむ

1961年、沼田市生まれ。システム開発のクライム社長。プログラミング教育先進県を目指し、「ぐんまプログラミングアワード」を立ち上げる。