gourmet

食べたい

赤城南麓の秘境で蕎麦喰らう
御殿茶屋

2022.06.14

ほとんど10割、つなぎは秘密

赤城南麓の群馬フィッシングセンター中之沢という釣り堀にある手打ちそばの店です。秘境です。中之沢美術館に行く途中、看板を見つけました。

「そばは手打ち 北海道産のそば粉を使用」とメニューにあります。うどんは手打ちではないとのこと。もりそばをいただきましょう。

細打ちでやや黒ずんでいます。まずはそのまま、風味を楽しみます。十割そばのようですが、ボサボサ感はまったくなく、喉越しがいいですね。

▲わずかにつなぎを入れたほぼ十割そば

▲自家製のキンピラも美味

「九一よりそば粉が多い。つなぎをわずかに入れるだけ」と御年79歳の店主、加納則征さん。「つなぎは小麦粉?」「いや、違う」「フノリじゃないし」「これだけは教えられないやね」。気になります。

そば汁に付けて。すっきりした味です。甘くなく、やや「返し」の強さを感じますが、これがそばの旨味を引き立ててくれます。

自家製のキンピラと漬物が付いてきました。こういうサービスうれしいな。当然、旨い。

▲「つなぎは秘密」と話すご主人

15食限定、電話で確認を

加納さんは桐生市役所を退職し、15年前に釣り堀を始めました。釣り客に食べてもらおうと、足利・織姫神社境内にある名店「蕎遊庵」や桐生市内のうどん店で打ち方や出汁の取り方を習いました。

釣り堀は朝から開放していて、そばの予約を取り、必要な分だけ打ちます。「俺の調子が悪いと、太いそばが混じるけど、それもご愛嬌」と大笑い。

1日15食限定。釣りをしない人は事前に電話で確認した方が確実でしょう。

▲薪ストーブのある店内

▲釣りの窓口となる店

▲この看板。よく見つけました

店舗情報

御殿茶屋

お問合せはこちら
027-285-3762
住所 前橋市粕川町中之沢375-1
営業時間 11時~14時
定休日 木曜