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食べたい
旬の野菜天とともに
赤城山の覚満淵のほとり、山小屋風の蕎麦の名店があります。北海道・音威子府(おといねっぷ)産の玄ソバを石臼で挽いた十割蕎麦が看板。創業した店主が体調を崩され心配していましたが、後継者が現れて暖簾を引き継ぎました。
お薦めの旬菜天もりそばをいただきます。天ぷらは週ごとに旬の野菜を揚げるそうです。

▲田舎風ではなく気品のある十割蕎麦
黒みがかった瑞々しい細打ちの蕎麦がざるに載ってきました。まずは、何もつけずに一啜り。十割にありがちなぼそぼそはなく、素晴らしい喉越し。野趣あふれる中に気品を感じます。

▲1番粉から甘皮まで入った蕎麦
力強い蕎麦に合わせる汁はカエシが強めながら、上質な鰹と利尻昆布から取った出汁の香りが立ちます。うれしいですね。蕎麦も汁も前のまま。技術がきちんと伝承されました。

▲汁に半分くらい付けて啜るのがちょうどいい感じです
天ぷらは根曲り竹、ヤングコーン、天然ミツバ、インゲン、新ジャガ、ナスにカボチャの7点盛り。赤城山の初夏の旬がそろいました。春は山菜、秋はキノコでしょうか。楽しみが膨らみます。

▲ヤングコーンの天ぷら
カレーは黒毛和牛のすじ肉
相方は牛すじカレーうどんです。A5ランクの黒毛和牛のすじ肉を使っているとか。プルンプルンがたっぷり。臭みはまったくなく柔らか。下処理が上手なのでしょう。
中太のもっちりしたうどんに合わせたカレーはスパイシーでかつ出汁の旨みを味わえます。以前はなかったメニューもいいですね。

▲牛すじたっぷりのカレーうどん

▲もっちりしてコシのあるうどん
店は深澤愛子さん夫妻が1997年に創業、ご主人が亡くなってからはパートさんと切り盛りしてきました。後継者を探していたところ、茶道の先生をしていた野村和代さんが名乗りを上げ、昨年10月から週末限定で店を開いています。

▲さりげなく季節の花が生けられています

▲囲炉裏は待合に使われています
蕎麦は1日限定30食。開店前に電話すれば取っておいてくれますよ。

▲コーヒーに庭の緑が映ります
店舗情報
風の庵(かぜのいおり)
- お問合せはこちら
- 027-287-8415
住所 | 前橋市富士見町赤城山1-2 |
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営業時間 | 10時30分~15時(売り切り次第終了) |
定休日 | 月曜、火曜、水曜、木曜、金曜 |