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食べたい

太郎’s Kitchen(タローズキッチン)
愛情たっぷりのおむすび

2025.03.06

出汁香る羽釜炊きご飯

 前橋市中心街の中央通りに週末、おむすびのキッチンカーが出没します。米の価格が急騰する中、果敢な挑戦を応援したくなります。
 キッチンカーの中で小さな羽釜が音を立てています。五合分とか。「おむすびにして12個くらい。できるだけ、炊き立てを召し上がっていただきたいので。蒸し上がりまであと10分ほどかかりますが…」と店主の平石悦子さん。喜んで待ちます。

▲五合炊きの羽釜が大活躍

 待つ間に取材しました。米は産地にこだわらず味で選び、この日は知り合いの生産者から仕入れた群馬県産。海苔は前橋と言えばこの店、鳥山海苔店から仕入れます。具材や塩も厳選しているそうです。
 そうこうしている間に準備は万端。「ご飯の間に空気を入れるように。力を入れず、愛情を込めて」むすんでくれます。

▲むすびたてをそっと紙袋に入れてくれます

 1番のお薦めの「塩」と1番人気の「明太子」に日替わりの汁、豚汁も付けました。持ち帰りもできますが、せっかくの炊きたて、むすびたて。天気もいいので、近くの中央イベント広場でいただきます。

かかあ天下の夢かなう

 まずは塩から。海苔なしにしてもらいました。口にした瞬間、ご飯が崩れます。といっても米は硬め。焼きアゴや鰹節、宗田節、昆布の出汁で炊いた米は旨味が抜群。塩加減もいい塩梅です。

▲海苔なしは崩れやすいので持ち帰り用パックに入れてくれました

▲豚肉と野菜がたっぷりの豚汁

 豚汁は豚肉、根菜野菜、コンニャクがたっぷり。おむすびと交互に口へ。ささやかな幸せを感じます。
 明太子も上質です。米と海苔と具。すべてがそろうと、こんなに味わい深くなるんですね。正直、1個300円以上は高いかなと思いましたが、量もコンビニの1・5倍はあり、十分満足しました。

▲優しい辛さの明太子(メニューから)

 夢だったキッチンカーは2月1日に発車しました。だんなさんの光之さんとともに脱サラしての挑戦。かいがいしく手伝う男を見て、さすが「かかあ天下」とほっこりしました
 出店する場所と日時はインスタグラムから。

▲夢をかなえた平石さん夫妻

店舗情報

太郎’s Kitchen(タローズキッチン)

お問合せはこちら
090-3234-9575
住所 中央通り(前橋市千代田町2-7-13)、前橋駅前など
営業時間 11時~16時(なくなり次第閉店)
定休日 不定休