gourmet

食べたい

高橋与商店
角打ちで日本酒飲み比べ

2025.01.17

店主厳選のお薦めが8種

 JR新前橋駅周辺は飲兵衛天国。旨い酒と肴を味わえる個性的な店がそろっています。今宵はあの店へ。でも、まだ早い。午後5時。0次会しますか。
 ロータリーにある酒屋さん。店の一角で呑める、角打ちがあります。季節ごとにお薦めの日本酒を試飲でき、何と1月はお正月企画として通常一杯(60㍉㍑)200円のところ、100円で楽しめます。

▲新酒「しぼりたて」でまず一杯

 用意された8種類の中から、まずは新春を祝い、地元・前橋、町田酒造店の「清瞭搾りたてにごり」を。
 「にごりの澱(おり)を攪拌しますね」と店主の福田祐二さんがゆっくりと四合瓶を振ってから注いでくれます。透明な上積みと白濁しているもろみ部分が混ざり、とろっとした口当たりながらフレッシュな香りが口に広がります。あー、旨い。

▲天狗舞は澄み切った「美しい酒」

 2杯目は石川県の「天狗舞純米大吟醸」。山廃仕込みの芳醇で「美しい酒」とか。確かにすっきりしていて、旨みの余韻を感じさせます。これも、旨い。

乾き物、これが十分旨し

 酒のアテは乾き物が多々あります。この中から、いぶりがっこチーズとバリバリしいたけを選びました。われながらセンスの良さに感心します。酒をじゃましない。しかも、酒を誘います。

▲厳選したアテ。いぶりがっことチーズは相性抜群

 さて、3杯目。岡山県の「御前酒生酒」をいただきます。酒造好適米のルーツとされる「雄町」を使い、「菩堤酛(もと)」と呼ばれる古来の醸造法で仕込んだとか。旨い、しか言えません。謹んでいただきます。
 ここで仕舞いにしようか。でも、もう1杯嗜みたい。ということで、浅間酒造の「浅間山大辛口」を。素晴らしくすっきり。それでいて、ほんのり舌に残る旨みを感じます。これまた、旨い。

▲神々しい「御前酒」

▲長い旅をして群馬に帰ってきました

 このまま、ここで腰を落ち着けて呑みたい気分ですが、後ろ髪を引かれつつ1次会へ。「行ってらっしゃい」。店主ご夫婦に見送られ、夜の新前橋へ(続く)。

▲店主の福田さん。酒の旨さを分かりやすく教えてくれます

店舗情報

高橋与商店

お問合せはこちら
027-251-6393
住所 前橋市新前橋町26-5
営業時間 10時~19時30分(日曜は18時)、角打ちは17時~19時(日曜は18時)
定休日 水曜、第2火曜