ラ・ピッツエリア　
ローマとナポリの食べ比べ

　わかってはいるんです。「ラ・ピッツエリア」は薪窯焼きで、生地の厚いもちもちしたナポリピッツアが名物だということは。

　でも、メニューに「生地はナポリタイプかローマタイプか選べます」とあるので、試してみたいじゃないですか、生地が薄くてクリスピーなローマピッツアを――。

　食べ比べをしに、３人でやってきました。３種類のピッツアを、具材によってローマタイプ、ナポリタイプと選んで注文しました。

　最初に登場は「パッキーノ」。薄いローマタイプの生地にしました。ヴィジュアルが可愛らしくて、遠くからはイチゴのデザートピッツアかと思いました。

　カリカリッとした生地に、甘酸っぱいプチトマトとほんのりニンニク。前菜代わりに軽く食べられて、これはローマタイプで正解ですね。

　続いて登場はトマトソースとモッツアレラ、アンチョビ、ケッパー、黒オリーブの「ナポレターナ」です。

　ナポレターナとは”ナポリ風”の意味なので、迷わずナポリタイプの生地にしました。ぷくっと膨らんだ生地に程よい焦げ色。ラ・ピッツエリアさんのピッツアはこれだよな～。

　アンチョビの旨味、塩味がガツンと利いて、厚手の生地と素晴らしいハーモニーです。

　〆は半熟卵が乗った「ビスマルク」。卵にはふっくら生地が何となく合いそう、ということでナポリタイプにしました。

　具材はモッツアレラ、パルミジャーノ、パンチェッタと半熟卵。卵にフォークを入れ、ぐずぐずと崩してからいただきます。

　おおー、シンプルだからこそ、生地の美味しさがよくわかります。これもナポリタイプで正解。

　ちなみにナポリタイプの生地は180㌘で大きさは約25㌢、ローマタイプは生地130㌘で大きさ約32㌢だそう。ナポリタイプの方が直径は小さいけれど、50㌘も生地を多く使っているのですね。どうりで食べ応えがあるわけです。