スパジオ・ディ・ルッソ
最後まで熱々 石焼きパスタ

　熱々の石鍋が運ばれてきました。湯気を吐き出し、グツグツ沸騰しています。鍋の中は真っ赤。火山の噴火のようです。激辛の石焼きビビンバ？　いえいえ、パスタ。「石焼ペスカトーレ風」です。

　気軽にお腹いっぱいパスタを食べられる「洋麺亭」のハイグレード店だった店が石焼き料理専門店に業態変更しました。メニューが多すぎて困っていましたが、スタッフ一押しの中から洋麺亭で１番人気を誇るペスカトーレをお願いしたわけです。

　前置きが長くなりました。まだ音を立てている鍋からトングで麺を、スプーンで具とスープを取り皿に移して。フーフー言いながら口に入れます。

　変わらぬ味にまずはひと安心。石焼きにすることで、アサリやエビなど５種類の海鮮から出る旨みが以前よりも増した気がします。

　そして、最後まで熱々を楽しめる趣向に感激しました。パスタは細め。極太で中が空洞のブガトーニだったら、もっとよかったかな。でも、思ったほど伸びることなく、美味しくいただけました。

　石焼きはパスタだけではありません。リゾット米、十六穀米、茶うどん、生食パン、トーストを加えた６種類。これにトマト、ジェノベーゼ、カルビスープなど６種類のソースを合わせ、さらに海鮮や肉類、野菜の具材を選び、自分好みの鍋に仕上げます。

　うどんをイタリア風にしたり、パスタを韓国風にするのもおもしろそう。パンはスープに浸して食べるのでしょうか。今度、試してみましょう。

　トッピングまで含めると、無限に近いカスタマイズが可能となります。選ぶ方は楽しいけど、厨房の人は大変でしょうね。ご馳走さま、ご苦労さまでした。