亀甲（きっこう）
江戸蕎麦が韓国蕎麦へ

　馬場川通りにある夜遅くまで飲める蕎麦屋さんです。初めて昼間、暖簾をくぐりました。

　ランチのざる天セットをいただきます。店員さんがお冷と一緒に小さな壺を持って来てくれました。ニラキムチです。これが素晴らしい武器になります。

　北海道産の玄ソバを粗挽きした蕎麦は黒く、力強さを感じます。コシが強く、それでいて喉越しもいい。つなぎに布海苔を使っているからでしょう。

　汁は蕎麦に負けないようカエシが強めのしっかりした味。江戸蕎麦のようにワサビをちょこんと乗せた蕎麦を三分の一ほど汁に付けて啜ります。

　天ぷらは品書きには「野菜天２種盛り」とありましったが数が違うようですね。珍しい白ナスにエリンギ、ピーマン、トウモロコシ、サツマイモ、ゴボウと紅ショウガのかき揚げの６種。これはうれしい。しかも、サツマイモは薄く切るなど品よく揚げています。岩塩や天つゆに浸していただきます。

　さて、蕎麦の後半戦へ。先ほどのニラキムチを適量、蕎麦猪口に投入しましょう。すると、清々しい純和風だった蕎麦が荒々しい韓国風に大変身します。

　蕎麦の力強さがキムチの辛さに負けません。ワサビと唐辛子。辛さの質がまったくちがいますね。２種類の蕎麦をいただいたようでした。

　相方はカレー蕎麦です。この蕎麦は温かい種物にも合いそうですね。辛口でスタッフに大人気とか。

　豚肉がたっぷり入っています。一口味見しましたが、確かに辛くスパイシー。でもクセになる味です。

　もちろん、やりましたよ。こちらにもニラキムチの投入を。しかも大量に。これで最終形態でしょう。お腹に余裕がある方はライスの追加をお薦めします。