カフェ　べえす
ジャズとコーヒーとケーキと

ベーシストだったマスター、藤口真次さんが「ずっと音楽にかかわれる仕事をしたい」と開いた店。1982（昭和57）年の創業。不惑を迎えました。

天井から吊るされたJBLのスピーカーから軽快なジャズが流れます。腹に響くような大音量ではなく、耳に優しい音色。まったりとした時間を過ごせます。

五線譜に書かれたランチメニューからトマトスープセットを注文します。喫茶店のスパゲティといえば太めのナポリタンを想像しますが、こちらは細めのパスタ。ベーコンのコクと旨味がスープに加わり、美味しくいただけました。

コーヒーとケーキが評判です。自家焙煎する豆の挽き売りもしています。

ランチはプラス200円でケーキ付きになります。特に人気はシフォンケーキ。３種類の中から紅茶のシフォンを選びました。ケーキはほとんど食べませんが、これは別。軽くふんわりした食感、滑らかな口溶けが好きです。

ホイップクリームがかけられ、トッピングにオレンジ、バナナ、イチゴ、キウイ、グレープフルーツ。春を感じさせるカラフルな一皿になりました。

自慢のブレンドを飲みながら、せっかくなのでジャズとマスターの話に耳を傾けます。

藤口さんは高校卒業後に上京、力道山が建てた赤坂のリキパレスにあったキャバレーでショーバンドの一員として演奏していました。帰郷してからも仲間とバンドを組み、「学生のサークルの乗り。楽しかったな」と懐かしんでいました。