gourmet

食べたい

箕嶺(みりょう)
清流が生み出す蕎麦と岩魚

2024.04.23

『頭文字D』にも登場の食堂

赤城山頂上に向かうR12のカーブ。大きな看板は人気アニメ『頭文字D』にもよく登場しました。アニメでの屋号は「箕屋」。聖地巡礼で訪れるファンがいまだにいるそうです。

▲赤城山に行くと必ず目に飛び込んでくる看板

山の緑がきれいに見える窓際に座ります。とろろそばと名物の岩魚の塩焼きを頼みました。

まず、とろろそばが来ました。きれいに細打ちされた瑞々しい蕎麦です。やや色黒の田舎風。2、3本手繰ります。ひんやり清々しく、喉越しがいい。

▲とろろは刻み海苔で見えません

▲とろろと海苔をたっぷり絡ませて

とろろは粘りが強く、蕎麦によく絡みます。薬味が多く、汁もたっぷり。なので、とろろをたっぷり使い切り、後半はもりにします。ワカメとカキナの胡麻和えも汁に入れて。野趣あふれる蕎麦になります。

頭から尾ビレまで残さず

ほどなくして岩魚が登場しました。20㌢ほど、形が整っています。「すべて食べられますよ」との奥さまの言葉で、頭からガブリ。程よい硬さと香ばしさがいいですね。胴体の部分は皮がパリッとして身は柔らかくほくほく。尾ビレは塩のせんべいのよう。

臭みはまったくなく、清らかな香りがします。養殖場から送られた岩魚を清らかな井戸水を引いた池で泳がせておきます。夏場でも水温が低く、岩魚の生育環境に適しているそうです。

▲岩魚の塩焼き。天ぷらもあります

「蕎麦の旨さも水が一番」と店主の勝俣育雄さん。「蕎麦粉をこねるのも、茹でた蕎麦を締めるのもきれいな冷たい水が物を言う。赤城山の自然のおかげです」と冬期は閉店を余儀なくされても感謝を忘れない。

開店して35年。ずっと同じやり方でやってきたそうです。5月に入れば、天然の山菜の天ぷらをいただけます。

▲日本酒はもちりん「赤城山」

店舗情報

箕嶺(みりょう)

お問合せはこちら
027-287-8810
住所 前橋市富士見町赤城山2202
営業時間 10時~18時
定休日 12月~3月(冬季休業)