千正
旨いはず 居酒屋メシ

つまみに凝った居酒屋さんの昼飯。旨いに決まってますね。酒もいいけどご飯にもよく合う。そして、夜また来たくなる。罪な存在です。

ランチは定番が８種類と日替わりがあります。社食のように入り浸っている近くの会社員が多く、圧倒的に日替わりが出ますが、若い人には「豚肉とザーサイ炒め」が人気のようです。

この日の日替わりは「野菜のかき揚げと炊き込みご飯」でした。注文すると、寡黙なご主人がかき揚げを揚げ始めます。手際の良さはいつもながらほれぼれ。

しばらくして配膳されました。かき揚げは大きく、見るからにカラッと揚がっています。ニンジン、カボチャ、タマネギ、水菜にサクラエビ。彩りが美しい。

野菜は細く切り揃えられていて、サクサクします。いろいろな甘味が重なり、サクラエビの香りが口に広がります。冷酒がほしくなりますね。

炊き込みご飯は具を小さくしています。鶏肉、シイタケ、ニンジンに油揚げ。あくまでご飯が主役なのです。味付けは上品な薄味。これもお見事です。具の旨みもしっかり感じられます。味噌汁もきちんと出汁を取っていますね。ご飯とお椀だけでもいいくらい。

定食には小鉢が２品と香の物が付いてきます。小鉢はダイコンと豚肉の煮物に冷や奴。ダイコンが柔らかく、すーっと箸が入ります。いい味。お通しに出てきそう。ビールを頼みたくなるな。

ご主人の千代谷正彦さん、略して千正さんは都内の日本料理店で修業しました。店は朝日町から前橋駅近くに移転。都合44年になるそうです。