焼肉の家 あずさ　
太っ腹なセットと豚の生ホルモン

赤城の大鳥居から赤城山へ向かう途中、華やかな黄色い建物の焼肉屋さんがあります。地元の人たちに愛されて30年の「あずさ」。

きれいに掃除が行き届いた店内で、「よくばりランチセット」をいただきました。焼き物は牛ロース、牛カルビ、豚カルビの３種盛り。１枚１枚が厚いですね。店主の須田芳昭さんに聞いたら、肉の総重量は150㌘を超えるそう。

それに、古代米のライス、スープ、サラダ、ナムル、ウーロン茶まで付いて1485円と、お値打ちで太っ腹なセットです。

牛カルビは脂っこくなくて旨味があります。牛ロースはとにかく柔らかい。豚カルビは脂肪と赤身のバランスが絶妙。いずれも、もみダレが秀逸です。「水は一切使わず、日本酒と醤油がベース。レモンやリンゴもたくさん使うよ」と店主さん。

かつては「いずみや」という手打ち蕎麦屋を経営していたと言います。足を骨折したため、焼肉屋に転向。「タレの寝かし具合は蕎麦屋のときの勘が生きているんだ」と秘密を教えてくれました。

メニューに「ブタホルモン（生）」の文字を見つけたので、追加でオーダー。牛の生ホルモンは珍しくないけれど、豚の生ホルモンに出会える店は希少です。

さあ、プルンプルンと登場しました。処理しすぎると薄っぺらくなる。処理が甘いと、臭みが残る。このブタホルモンは絶妙の加減ですね。

さっと炙っていただきます。噛むたびにプリップリッと音が聞こえてくる感じ。噛み応えがあって、お肉が甘いです。美味しいなあ。

「内臓系は醤油ダレじゃなくて、味噌ダレをもみこんでるんだよ」と店主さん。またしても得意のタレが出てきました。胡麻油とニンニクと味噌が合わさったいいお味です。

次回はこのブタホルモン（生）をつまみにビールが飲みたいなあ。帰りの代行代、いくらかかるかなあ。いやいや、そんな野暮なことは考えません。また来ます！