10年前から唐揚げひと筋　
トリとん

世の中は鶏の唐揚げブーム。それ以前、2013年から唐揚げひと筋で、人気を集めてきたお店が南町にあります。

テイクアウト専門で、メニューはシンプル。材料は麦風鶏のモモとムネ。味付けはショウガたっぷりの特製醤油タレとニンニクたっぷりの特製塩タレの2種です。

醤油MIX弁当とモモ塩、ムネ塩を単品で購入し、早速食べてみました。それほど厚くない衣が、肉にピッタリくっついていてサクサク。中のお肉は柔らかくてジューシーです。モモが柔らかいのはわかるけれど、ムネもみずみずしくて優しい食感。

店主の中村雄一さんは「肉は温度変化が大きいと水分が出てしまう。冷蔵庫から出して、しばらく常温に戻したいところだけれどこの暑さではダメ。だから揚げる温度をやや低めにしています。逆に衣をサクサクさせるには、生地を冷たくすることが必須。普段、生地は冷凍庫に入れておくんですよ」。いろいろ工夫をしているんですね。

お弁当のご飯は「はえぬき」を使い、醤油とお酒を入れて炊いたさくらご飯です。「僕が子どものころ、給食で唐揚げが出る日はいつもさくらご飯だったから。よく合うんですよね」という思い出の味。

付け合わせのポテトサラダも手づくりで、ほくほくのジャガイモと、具材のキュウリもちゃんと塩もみされています。このサラダ、お代わりしたいくらい美味しい。

ライブのため前橋を訪れるミュージシャンにもここの弁当は人気のよう。ポスターに「からあげ丼推し」と書いてありました。

油も食材も国産を使用。「あ、ヒマラヤ岩塩だけ、外国産だな」と中村さん。どんなに食べても胃にもたれない良質で美味しい唐揚げでした。ごちそうさま。