gourmet

食べたい

天然魚にこだわる魚屋さん
魚の養田(養田鮮魚店)

2022.08.19

炭火でじっくり焼くアユ

店頭でアユが炭火で焼かれています。香ばしさがたまらない。当然、予約してから店内へ。

大きなショーケースには市場から朝仕入れてきた新鮮な魚がずらり。中央に大きなヒラメ。「茨城沖で揚がった大物だよ。長崎産の石垣ダイもいいよ」。3代目、養田和喜さんの威勢のいい声が飛びます。

開店して75年。天然物にこだわります。シケが続くと入荷が少なくなり、もちろん養殖物に比べれば値が張る。それでも、「海なし県だからこそ、本当においしい魚を食べてほしい」と開店以来の姿勢をかたくなに守っています。

一押しは長崎県のブランド魚「野母んあじ」。一本釣りした中から体長26㌢以上、300㌘~500㌘の厳選されたアジが地元の漁港から月に1度直送されます。「コリコリした食感と脂の乗りの絶妙なバランスが最高」と絶賛。本日はなし。ガックリ。

▲もうすぐ焼き上がり。化粧塩も美しいアユ

▲ショーケースには天然の魚が大集合

▲取材の日はシケで少なかったけれど、大きなヒラメが…

▲刺身を切る養田さん。客の要望に応えてくれる

金曜日は「握り寿司の日」

調理師を経て、30歳の時に実家に入りました。2年前に先代が亡くなると、接客や焼き物を担当する奥さんの三和さんと切り盛りしています。

金曜日は週に1度の握り寿司の日。寿司とアユ、それから「1人前でいろいろ入れて」とわがままを言った刺盛りをお願いしました。

家人が外食でしたので、家に帰り1人宴会。じっくり焼かれたアユは頭から食べられます。刺身は北海シマエビ、ホタテ、タコに本来は水曜日にしか作らないマグロブツ。やはり「マグロは前橋に限るな」。

〆の寿司はいいネタばかり8貫。石垣タイは湯霜にし赤イカは漬けにするなど、しっかり「仕事」をしています。シャリはやや小さめで、まるで高級寿司店のよう。大満足の宴会でした。

▲これで1人前。贅沢でしょう

▲寿司は高級店に匹敵する質

▲前橋三中通りにある地元に愛される魚屋さん

店舗情報

魚の養田(養田鮮魚店)

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027-232-5629
住所 前橋市岩神町2-9-14
営業時間 12時~20時
定休日 日曜、祭日