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食べたい

ロサンゼルス編 
胃袋まで広い街 食いまくる

2026.05.30

ソーテルの夜から始まった

 前橋発祥のカラオケまねきねこが、全米初進出となるロサンゼルス1号店を7月に開きます。その店舗内覧会を取材した夜、向かったのは同じソーテル地区にあるメキシコ料理店「Hermanito Sawtelle」。コシダカホールディングスの社員のみなさん約20人と一緒です。

▲いろいろな種類のタコスが

 店はにぎやかで、テーブルにはタコス、スペアリブ、魚料理、ビールが次々と並びました。

 Hermanito Sawtelleは、日系文化の残るソーテルらしく、日本の食材や感覚を取り込んだメキシコ料理の店。タコスには紫玉ネギ、アボカド、ライム。魚料理には焼いたレモンと青唐辛子。辛いだけではなく、軽く、酸っぱく、香ばしい。取材初日の夜から、ロサンゼルスの食の広さをいきなり見せられました。

▲この魚料理、極旨。混ぜて食べます

海辺の市場で昼を食べる

 翌朝からは、AIと相談しながら店を選びました。条件は、観光客向けではなく、地元の人が普段から行く店であること。

 そうして最初に向かったのが、サンタモニカの「Santa Monica Seafood Market & Café」でした。

▲地元の人が魚を買いに来ます

 1939年にサンタモニカ・ピアで魚を売ったことから始まった老舗です。いまも市場のような鮮魚ケースが店の中心にあり、氷の上に魚や貝がずらりと並びます。店全体に、海辺の空気がありました。

▲さまざまな種類の貝

 生牡蠣は冷たく、レモンを搾ると潮の香りがすっと立ちます。トマト味のクラムチャウダーは、具が沈むほどたっぷり。酸味はやわらかく、魚介のうまみがスプーンごとに広がります。

 サーモンのグリルは皮目が香ばしく、身はしっとり。肉やバーガーの印象が強かったロサンゼルスに、海辺の街としての顔があることを教えてくれました。

▲ロスでとれたサーモンのグリル

▲クラムチャウダーはトマト味

煙、肉、そしてクラフトパスタ

 今回、いちばん体に残ったのはブリスケットでした。最初に食べたのは「Bludso’s BBQ」。コンプトン出身のケビン・ブラッドソーさんによるテキサススタイルBBQの店で、ロサンゼルスのBBQ文化を語るうえで外せない存在です。

▲Bludso’sBBQのコンボ

 ブリスケットは牛の胸肉を低温で長く火入れする、テキサスBBQの代表格。

 黒く焼き締まった表面にナイフが入り、中から赤みを帯びた繊維が現れます。噛むと、煙、脂、塩気、肉の甘みが順に来ます。これがたまらない。

 今回のロスで2回食べ、帰国用にスパイスとBBQソースまで買うほどはまりました。

▲グランドセントラルマーケットのブリスケット

 最後の夜はダウンタウンの「Maccheroni Republic」。グランドセントラルマーケットの向かいにある、手打ちパスタの店です。プロセッコの泡を飲み、カラマリをつまみ、トマトソースのショートパスタを分け合いました。クラフトビールが根づくロサンゼルスでは、パスタもまた手仕事の味として並びます。

▲緑の下で食事する贅沢

▲星形のトマト味パスタを

 ロサンゼルスの食は、一つの名物に収まりません。ソーテルのメキシカン、サンタモニカの魚介、ダウンタウンのブリスケット、スマッシュバーガー、クラフトパスタ。皿を替えるたびに、違う街が現れる。胃袋まで広い街でした。

▲ロスで主流のスマッシュバーガーは「softies」で