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【グルメ散歩⑨】
春うらら 腹も咲く
敷島ばら園周辺を食べ歩く

2026.05.14

【グルメ散歩⑨】 
春うらら 腹も咲く 
敷島ばら園周辺を食べ歩く

 「春のばら園まつり」が敷島公園門倉テクノばら園で始まった。花を眺め、ライトアップを待つ時間も楽しい季節。けれど、ばら園の魅力は園内だけで終わらない。歩いて寄れる蕎麦、薪窯パン、和食、少し足を伸ばせばバーガーや韓国料理、スイーツまで、周辺には個性のある店が点在する。バラを見た後、さあどこへ向かおうか。
(取材/阿部奈穂子)

バラの香りから、蕎麦の香りへ

 まず訪れたのはばら園の西隣にある「森の蕎麦かふぇ 九頭龍」。更科粉にバラを練り込んだ変わり蕎麦「ばら蕎麦」を味わいたい。ピンクの麺に心が浮き立つ。
 通常の蕎麦も本格派。上州・赤城産、信州・大町産、遠州・周智産のソバ粉を使い分け、二八で打つ。

▲九頭龍のばら蕎麦

 もう少し歩いて、「室町そば まんてん」へ向かう手もある。名物は「すずしろそば」。蕎麦の上に大根とシソの千切りがのり、ミョウガ、おろし、ゴマ、ネギの薬味も添えられる。大根の歯ざわり、シソとミョウガの香りが、暑くなり始めた季節に合う。

▲まんてんのすずしろそば

 ばら園の隣で、落ち着いて食事をしたいなら「菜穀和食 むくび」。地元野菜を使ったランチは、すり流しから始まる。茶わん蒸し、出し巻き玉子、角煮、づけサラダ。派手に見せるのではなく、出汁の香りと丁寧な仕事で満たしてくれる店だ。花を見て、和食で整える。大人の敷島散歩には、この組み合わせがよく似合う。

▲むくびは予約必須

木陰でパン、犬連れでカフェ

 フリッツ・アートセンター周辺まで歩くなら「アボワ」もある。フランス製の薪窯で焼くパンの店で、リュスティックマカダミアナッツは外はカリッと、中はしっとり。アンチョビ、オリーブ、チーズを使ったフーガスは塩味がほどよく、散歩の途中に買うだけで気分が上がる。

▲小麦と薪の香りがするアボワのパン

 犬連れなら「MATE CAFE」も候補になる。敷島公園の緑を感じながら過ごせるカフェで、愛犬と一緒に訪れる人が多い。パスタ、鶏肉料理、エスニック料理などがあり、ワンプレートで食べやすい。ワンコメニューもあり、公園を歩いた後、人も犬もひと息つける。

▲MATE CAFEのパスタ

 ばら園駐車場の向かいにある「ばら園前食堂」では、バラのソフトクリームが楽しめる。薄桃色のソフトに顔を近づけると、ほんのり甘い香りが立つ。バニラや抹茶などもあるが、やはり一番人気はばら。ラーメンやカレーもあり、気取らず寄れるのがいい。

▲バラを見ながらバラソフト

足を伸ばせばがっつり系も

 ばら園を起点に、車で2、3分動けば、昼ごはんの幅は一気に広がる。

 がっつり食べたいなら「SLOW BURGER」。看板のスローバーガーは、バンズ、パティ、野菜、ソースのバランスがいい。粗めに挽いた牛肉100%のパティに、ローストした玉ネギと生の玉ネギ。添えられた皮付きポテトも主役級で、外はカリッと、中はほっくり。

▲SLOW BURGER

 少し飲みたい気分なら「いざかふぇ どやねこ」。居酒屋とカフェを合わせたような店で、唐揚げ、ナンピザ、台湾カステラまでメニューの幅が広い。特製パセリだれの唐揚げは、甘じょっぱいたれとパセリの爽やかさが合う。夜のライトアップを見る前に、早めの一杯を入れるならここだ。

▲どやねこ。平日は15時から、土日は12時から飲める

 「韓国家庭料理ノグリ」は敷島公園近くで20年以上続く韓国料理店で、ランチにはキムチチゲセットなどがある。熱々のチゲ、五穀米、ナムル、チヂミ。バラの華やかさから一転、体の中から温まる散歩になる。

▲ノグリの優しい韓国料理

 おしゃれに行きたい日は「エメ・ポテト」。北海道産キタアカリを使ったマッシュポテトや、地場産野菜を盛り込んだプレートが魅力だ。チキングリルソテーはハーブが香り、マッシュポテトのほくほく感もいい。

▲エメポテトのランチプレート

 定食でしっかり満腹になりたいなら「幸心」。タルタル南蛮風チキンカツ定食は、大きめのカツに自家製タルタルソースがたっぷり。ご飯は半ライスから大盛りまで同一料金という頼もしさもある。公園を歩いた後、遠慮なく食べたい日に向く。

▲タルタルソースがおいしい幸心

スイーツをお土産に

 きれいなバラを見た後は、美しいスイーツをお土産に買ってはいかがだろう。

 「Oh!huggy!! 前橋店」は、餡で絞った花を飾るフラワーおはぎの専門店。バラや椿、カーネーションのように見えるおはぎは、ばら園帰りにちょうどいい。花を見た後に、花のような和スイーツを持ち帰る。少しできすぎているくらい、流れがきれいだ。

▲選ぶのも楽しい美しいお萩

 「パティスリーシュシュ前橋川原町店」も、甘いもの好きには寄り道したい一軒。クオリティーの高いショートケーキ、チョコレート、焼き菓子が並び、イートインもできる。ばら園まつりの帰りに、家族への土産を選ぶのにも向く。

▲パティスリーシュシュのショートケーキ

 「春のばら園まつり」は5月31日まで。昼は色鮮やかな花、夜はライトアップされたバラが待っている。蕎麦をすすり、パンを買い、バーガーにかぶりつき、甘いものを持ち帰る。春うらら、敷島は花だけでなく、腹まで咲かせてくれる。

※データは取材当時のもの。営業時間や料金に変更がある場合あり。