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食べたい

サポーリディノモト
魚介香るイカスミリゾット

2025.10.18

真っ黒な皿の迫力

　白いお皿の中央に、真っ黒な塊。運ばれた瞬間、息をのみます。イカスミのパスタはよくありますが、リゾットは初めて。目がまず喜びます。

　渡り蟹、イカ、エビ、小ぶりの貝もすべて黒い。「シジミですか？」と聞くと、「アサリですよ」とスタッフさん。なるほど、貝殻にご飯が入り込まないように小ぶりを選んでいるのでしょうか。皿の中に、料理人の計算があります。

▲この艶やかなイカスミ

　スプーンでざくり。レモングラスがふっと香り、イカスミの濃厚な旨みが広がります。潮の香りと酸味がぶつかり合い、止まらない。

　硬めに炊いた米は、一粒一粒がしっかりしています。それでいてみずみずしい。

　ワタリガニとの格闘で手は真っ黒。紙ナプキンでふきます。歯もお歯黒。それでも笑顔になってしまいます。忙しさも、この皿の美味しさの一部です。

▲白のお皿に映えマス

▲カボチャのポタージュ

　ランチにはスープ、サラダ、ドリンクが付きます。この日のスープは濃厚なかぼちゃ。なめらかな口当たりで、ほっとする甘みが体にしみますね。

　サラダは野菜の切り方が工夫され、シャキシャキとした歯触りが心地よい。

▲サラダです

▲小海老のタリアテッレ

　奥にはワインセラーがあり、手軽なものから名品までずらり。窓辺に飾られた空きボトルが雰囲気を盛り上げ、料理と空間の両方で楽しませてくれます。

　創業は1981年。40年以上、前橋で愛され続けてきた老舗の風味を、今もなお味わうことができます。

▲ワインセラーがあります