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【グルメ散歩③】
前橋のオモウマ店大集合
驚きのボリュームと味
2025.09.23
日本テレビの人気番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」。オモてなしすぎてオモしろくてウマい店の略で、個性豊かな店主と驚きの料理が全国で話題を呼んでいます。今回はそのオマージュとして、実際に番組に登場した前橋市内の店、さらに前橋新聞mebukuが推す“オモウマ店”を散策してみました。
(取材/阿部奈穂子)
番組で一躍全国区に
まずは、実際に放送で取り上げられた前橋の名物店から。
チャイニーズレストラン加奈藺(かない)は、2025年5月放送回に登場。チンジャオロース丼など、通常盛りでも大盛り級の中華料理が登場しました。テーブルに運ばれた瞬間、思わず笑ってしまうほどの迫力。食べきれない人には持ち帰り容器も用意されており、懐の深さも“オモウマ”です。
広ちゃん飯店は同年1月に放送されました。地元で長年愛される町中華で、常連が毎日のように通うのも納得。看板メニューは「エビチャーハン(大盛、1265円)」。卵3個とご飯2合を豪快に炒め、仕上げにプリッとしたエビ5尾をのせた一皿は圧巻のボリュームです。
▲「加奈藺」の豪快な定食
▲「広ちゃん飯店」、エビそばもうまい
2022年6月の放送で紹介されたのは大和茶屋。店主さんが一人で経営しているため、玄関のドアを開けると「ビー」と大音量のチャイムが鳴り響くユニークなお店です。焼きそばは小盛から大皿盛まで5段階。大皿盛は何と1㌔。京料理出身の店主さんが繰り出す、力強さと繊細さを兼ね備えた一品に舌鼓を打てます。
さぶちゃんの焼きまんじゅうは同年9月放送。10串の焼きまんじゅうや寿司桶入り3キロ焼きそばというチャレンジメニューが全国に知られました。大食いファイターや大喰い自慢が集い、熱気に包まれる店内はまさに“祭り”のような雰囲気です。
▲大和茶屋
▲さぶちゃんの焼きまんじゅう
mebukuおすすめの“オモウマ”
番組に登場した店だけが“オモウマ”ではありません。前橋新聞mebukuが市内を歩いて出会った、個性豊かな店もご紹介します。
前橋育英高の近くのひたすなは学生思いの食堂です。定食ではご飯の量を選べます。小盛でも250㌘、普通盛りは350㌘。さらに大、メガ、ギガ盛りと続き、ギガは何と1150㌘。柔道部員がメガやギガを当たり前のように平らげる姿は壮観です。
焼きまんじゅう田畑はやきまんじゅうの名店ですが、実はうどんも魅力。もり・かけが390円と驚きの安さで、しかも自家栽培の野菜が“コ”としてたっぷり付きます。
▲「ひたすな」、ご飯の量に優しさが
▲え、これで390円、「焼きまんじゅう 田畑」のうどん
李玖(りく)は、おふくろの味を思わせる定食が人気。看板は「豚バラあぶり定食」。お盆の上にはメインの肉料理に加え、サラダ、小鉢4品、お新香、ご飯、味噌汁がぎっしり並んで隙間なし。常連客の中には店にマイ箸を置いていく人も。箸の置き場まで用意されているあたり、店と客との深い信頼関係が感じられます。
▲「李玖(りく)」、隙間の見えない定食
▲李玖のマイ箸コーナー
テレビで全国に紹介された店も、日々の暮らしを支える庶民派の食堂も、どちらも前橋のまちに欠かせない存在。大盛りの迫力、個性あふれる店主、そして懐の深いおもてなし。どの店も「おもてなしすぎておもしろくてうまい」という番組タイトルそのもの。前橋のグルメ散歩は、まさに“オモウマ”を地で行く旅なのです。
※飲食店の情報は取材当時のもの。営業時間やメニューの価格変更の可能性あり。
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