【前橋500円グルメ探検隊▶11】
肉の匠どんぶり舎（や）

2025.04.23

肉屋さんのカツがいい

　カツを注文しましたら、「ドン、ドン」と音が聞こえてきました。厨房では店長の村上聡志さんが塊から肉を切り分け、筋切りをして叩いています。手際よくパン粉を付けてフライヤーへ。カツへのこだわりというか、愛情を感じます。
　丼物が中心の店ですが、母体は精肉店。「肉屋さんの揚げ物」をいただけます。ライスと味噌汁を付ければ自分勝手の定食に。もちろん、ワンコイン定食もいろいろ楽しめます。

▲３点盛り。全部合わせても770円

　注文したのはヒレカツ、ロースカツ半分とメンチカツ。何と１番安いのがヒレのセットで400円。メンチは440円、ロースは450円になります。
　とんかつ専門店とは違いますね。肉屋さんのカツです。素朴で気軽なファーストフード感覚。「最初は塩で」なんて食べ方はしません。ソースをどばーと掛けて、ご飯とともにいただきます。

▲ロースカツとご飯、味噌汁のセット

　テーブルに面白いものを見つけました。天つゆです。ヒレはこれを付けてみますか。うーん、大正解。タレカツのようになります。ロースはニンニクタレ、メンチはゴマソースがよく合いました。

▲柔らかいヒレ。天つゆがよく合います

▲１番ジューシーだったメンチカツ

肉屋さんの豚丼もいい

　丼では豚丼がワンコイン内です。上州麦豚を甘さ控えめの醤油ベースの汁で煮込んでいます。バラ肉でしょう。脂の甘みが旨い。肉が多く、タマネギはシャキシャキ。これも「肉屋さんの」ですね。チェーン店のとは一味も二味も違います。

▲豚丼には味噌汁が付いてきます

▲豚肉は柔らかく、味がよく染みています

　「牛肉も鶏肉も群馬県産を中心にすべて国産。いい肉を手間ひまかけて美味しく食べていただきたい」と若き店主は気合をいれます。
　店は2024年５月、「肉のむらかみ」が創業60年の節目の年に出しました。本店は卸が中心になりましたが、土曜と日曜の16時30分から２時間だけ営業、揚げ物や精肉を販売しているそうです。