小林豆腐店　
創業65年 手づくり守る２代目

個人の豆腐屋さんが少なくなって来た昨今、小林豆腐店さんは貴重な存在です。1959（昭和34）年に創業し、いまは二代目の小林徳夫さんが昔ながらの豆腐づくりを続けています。

赤城南麓にある本店で、豆腐、生揚げ、生ゆば、油揚げを購入してきました。今夜は豆腐三昧といきましょう。

油揚げはお稲荷さんにします。一枚、一枚、菜種油を使い低温で手揚げする油揚げは、さわった感触から違います。外がカリっとしていて中はしっとり。

スーパーの油揚げも買って来て、食べ比べてみたいと思います。

「こっちに比べたら、これはそっけないね」、家族からすぐに感想が…。小林豆腐店の油揚げは存在感がしっかりありました。

生ゆばはわさび醤油で。長いゆばがとぐろを巻くように折りたたまれています。

とろりとして、ミルキーです。わー美味しい、美味しい。

赤城山麓伏流水で仕上げた木綿豆腐は、冷奴と肉豆腐にしました。

氷を入れたガラスの器に四角く切った豆腐を盛ります。ミョウガと青じそとネギ、薬味もたっぷりと。お豆腐はずっしりとして、中身が詰まっている感じ。大豆の味をしっかり感じます。これを食べたら、ほかの豆腐は食べられなくなるなあ。

小林豆腐店さんの商品は本店のほか、JAファーマーズやJAの農産物直売所でも購入することができます。

大豆はカナダ産を使っていますが、週に１、２度、国産大豆で作った豆腐を「風の広場おおまえだ」（前橋市苗ヶ島町）に卸しているそうです。

毎朝３時起床で、一つひとつ手作りするのはさぞかし大変でしょう。でも、「小林さんの豆腐や油揚げじゃなくちゃいやだ」というお馴染みさんも多いそうです。

「できる限り頑張りますよ」と小林さん。これからも本当の味を伝えていってください。